十一月 新橋演舞場 昼の部 その一

「番町皿屋敷
 松也たんの腰元姿に萌えーーー!!

 といきなりこんな出だしで失礼しました。でも、ホントに萌えま
した!!まだ若さゆえの瑞々しい煌めきがある年代ですが最近ぐん
ぐん巧くもなっているので満足の見応えです。ガンバレ!ガンバレ
松也!

 そして大好きな脇役片岡亀蔵さんが驚きの老け役で登場。イヤ
ホンガイド聞いてなかったら誰だかわからなかった!時代ものの敵
役や世話物のきっぷの良い町人もいいけど、老け役もい〜い味です。
さっすが!猿弥も今までは元気の良い若手というイメージでしたが
ものすごい貫禄。すっかり中堅ですね〜。

 脇役がみんな素晴らしい出来で、こりゃあ期待出来るぞ!!と
思った瞬間、やっちゃいました。主役の二人がイマイチだ!!松緑
にはまだ播磨は無理でした...。苦悩が今ひとつ伝わってこないので
お菊さんを手にかけたことが短慮に見えてしまいました。対する芝
雀さんも弱い。今微妙に難しい時期なのかも知れません。美しさで
は若手にかなわず、芝居ではベテランに叶わず...。あと何年かして
姿形ではなく芝居で美しく輝くようになったらきっと無敵だと思い
ます。いずれ、雀右衛門に劣らぬ揚巻を見せてくれると信じていま
す。

 その二「勧進帳」に続く