2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

λに歯がない 森博嗣

モヤっとー!モヤっとー!モヤっとー! 決してここでスッキリさせてくれるとは思っていませんでしたが、 これまた随分とモヤっとさせてくれたもんです。 シリーズ物というよりは既に長い話の一部分くらいのボリューム しかないGシリーズ。今回もまた、大きな…

紅玉の火蜥蜴 秋月涼介

ついてて良かった。登場人物一覧。名前ややこしいです。 可もなく不可もなく、と思いましたがこれだけの厚さで始めて読 んだ作家で二段組みで最後まで読めたということ自体がかなり「可」 です。火に魅せられる描写など下手にやられるとこっぱずかしくて 興…

九月 歌舞伎座 昼の部 その三(寺子屋)

「寺子屋」 寺子屋。なんでこればっかりこんなにしょっちゅう演るんでしょ う?観たい演目と抱き合わせになっていることが多いので観ざるを えないんです。もうべそべそ暗いし、誰がやってもさほど演出に差 はないので飽きたし。寺子屋って言ったら涎くりを…

激流 柴田よしき

柴田よしき。昔一冊なにか読んだのが肌に合わなくてそれきりに なっていました。それじゃいかん。伊坂幸太郎だって一冊目は肌に 合わなかったけどその後他のを読んだら面白かったしね。そう言っ て石持三冊も読んだんですけどね。 前置きが長くなりました。…

九月 歌舞伎座 昼の部 その二(引窓、六歌仙容彩)

「引窓」 若手の一幕目とは打って変わってベテラン勢による引窓。以前観た 事はありましたが贔屓の役者を目で追うのが精一杯で物語を楽しむま で理解していませんでした。今回失礼ながら特別贔屓の役者さんが出 ていたわけではないので一歩引いて筋や道具立…

九月 歌舞伎座 昼の部 その一(車引)

「車引」 大大大好きな演目です。人情話も踊りもいいけど、やっぱりこの テの江戸荒事に血が騒ぎます。梅王丸と桜丸が深編傘を取るまでか なり長い間顔が見えなくて、その焦らしがまたたまりません。 まず松緑の梅王丸に驚きました。台詞まわしに多少の粗は…

歌舞伎感激記

歌舞伎観劇記という名前のこの書庫。でも今日は歌舞伎「感激」 記です。 今日は五月以来久々の歌舞伎観劇でした。久々の観劇記はあとで ゆっくり書きます。少々お待ち下さい。観劇後、あまりにびっくり な出来事があったのでまずはそちらから。 「ああー。や…

鏡姉妹の飛ぶ教室 佐藤友哉

あ、あ、あ、I was surprised... ビックリした!最後の数行で、荻原浩の「噂」のオチよりびっく りした...。途中ずーっとダルかったんです。無駄な登場人物多い 気がするし、(シリーズの他の作品への伏線かもしれないのですが) いまいち生かされてないエピ…

うどん

同じ江戸っ子さん達からは「江戸っ子のくせに」となじられそう ですが、蕎麦よりうどんの方が好きです。でも哀しいかな、東京に は美味しいうどん屋さんが少ないんですよ。昔に比べれば増えたと は思いますが、「町名 うどん」で検索しても出て来るのは蕎麦…

あいにくの雨で 麻耶雄嵩

地味~。タイトルがなかなかおもむきがあるし、何と言ってもあ の烏有の兄弟登場ということでかなり期待して読んだのですが、あ、 これで終わり!?って感じでした。あんまり地味なもので、何か大 事な次作以降への伏線や示唆を私が読み飛ばしたのかと思いま…

居酒屋「桔梗」 やふう区ブログ街ミステリ横町

私などとは比較にもならぬ程幅広い方々と交流なさっているヤ フーブログ界の大親分、Cuttyお姉様がまたしてもとっても素敵な 企画を! 題して「あなたのブログは行きつけの店」。長いのでその1にト ラックバックしました。とっても素敵な、愛あるCuttyさんの…

子供たち怒る怒る怒る 佐藤友哉

うおー。凄いね。この人。短編もいいですねえ。キレがあるなあ。 長篇はそうでもなかったけど短、中編はちょっと乙一に似ている。 乙一よりは若干クールか。達者なんだけどどこか危うくて、今だか らこそ書ける瑞々しさの様な物を感じました。この危うさ、狙…

トルコの豆ペースト、フムス作りました!

先日母親と所用で新宿に出た際、ランチにトルコ料理を食べまし た。トルコ料理、美味しいですよね~。スープも、メインのお肉も 食後のチャイもとっても美味しかったんですが、今回一番気に入っ たのがサイドディッシュの豆のペースト。パンにつけて、生野菜…

サウスバウンド 奥田英朗

「追いつけ追い越せ吾妻ひでお」読書週間第二弾。奥田英朗です。 この人も気になって読みたいなー、とは思っていたのですが図書館 でいっつも貸し出し中なので先送りにしていた作家。 厚ーいけど一気でした。前半と後半で大きく舞台が変わりますが、 前半の…

フェティッシュ 西澤保彦

あはーー。面白かった!西澤節炸裂。ありえねー!面白れー。と 一気読みでした。 タイトル、ズバリですが、色んなフェティッシュが登場。殺人が 起こって、手フェチで女装好きの刑事が事件を追います。 一見バラバラなエピソードがうまく繋がってゆき、意外…

出汁巻き卵

出汁巻き卵。メジャな卵料理ですが、自分の料理辞書にはありま せんでした。 母親が昔それ用の四角いフライパン(鍋?)を購入したものの焦 げ付いて焦げ付いて非常に難儀したらしく、以来我が家ではオムレ ツやスクランブルエッグはあっても出汁巻き卵が食…

水没ピアノ 佐藤友哉

自分より年下の作家さんの作品を読むのはなんか腰が引けてしま います。年齢的な問題よりも世代の壁を感じてしまうのです。乙一 や西尾維新など若手で実力のある作家が沢山出ていますので読まな いのは勿体ない。でも、ちょっと腰が引けてしまう...。本屋で…

セリヌンティウスの舟 石持浅海

ううううう〜。(苦悶) すみません。わからない!本書のどこが面白いのか、本書をどう やって楽しめばよいのか。 謎解きも感動も微妙。登場人物がこだわる部分も的外れに感じて しまいました。ああ、そもそも元ネタの「走れメロス」の面白さも いまいちわか…

嗚呼、禁断のクロワッサン

クロワッサン...。人類の素晴らしき発明。この世で一番美味し いパン...。 大好きです。大好きなんですが、食べると罪悪感がつきまとう。 禁断の食べ物です。なぜなら体型的に恵まれないこの私。常に「ダ イエット」の五文字が頭の片隅にあるのです。クロワ…