2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ダリの繭 有栖川有栖

宝飾会社の社長が愛用のリラクゼーション設備、フロートカプセ ルの中で死んでいるのが発見された。死体からは彼のトレードマー クだった「ダリ髭」がなくなってており...。 なぜか昭和初期を舞台にした館ものだと勝手に思い込んでいまし たが、普通に現…

生存者一名 歌野晶午

短編集の中にこれが入っていたなら良いけどこれで一冊にするの はボリューム的にも内容的にもきびしいかなあ。ちょっと小粒な感 じですね。犯人も消去法でわかっちゃうしなあ。思わせぶりな終わ り方も「別にどっちでもいいし」って思ってしまう。思わせぶり…

ロブションのケーキ

最近絵的に地味なのでたまにはケーキの写真など載せてみましょ う。 ロブションのケーキです。パンを時々買いますが、パンがあれだ け美味しいのだからケーキもさぞかし美味しいだろう、と期待して 買ってみました。 素材のチョコレートもおそらくたいへん良…

偽りの館 ー叔母殺人事件ー 折原一

色々説明する必要もないでしょう。いつもの様に細かいところま で良く出来た折原作品です、といえばわかっていただけるかと思い ます。「いつものように」良く出来ているのですが、他の作品と比 べて好きな方だと思いました。叙述ものというのはその性質上人…

薫製修行中

私の今年の目標は薫製職人。前回の反省点をふまえての再チャレ ンジです。 今まで私は安直に煙を当てることが薫製だと思っていたのですが、 いろいろ調べてどうやら庫内の温度をある程度上げてやった方が良 いことがわかってきました。(温薫や冷薫という素…

浅草歌舞伎 第一部 その2

二つ目の演目は仮名手本忠臣蔵。第一部は第二部と配役を変えて 勘平が七之助でおかるが勘太郎です。最初に配役を見た時は第二部 の勘太郎勘平と七之助おかるバージョンの方が良さそうだな、と思 いました。あの二人が夫婦をやるならそりゃ七之助が女形だろう…

浅草歌舞伎 第一部 その1

いよいよ東京も雪です。土曜日だし、普通だったらこんな日はお 出かけしないでコタツでミステリなんですが、今日は出かけない訳 には参りません。 浅草歌舞伎第一部です。 年始のご挨拶。今回は中村亀鶴さんです。ごめんなさい。正直亀 鶴さん、って聞いて一…

嘘つきパズル 黒田研二

これはすごい!!何がすごいって魔夜峰央さんの絵がすごい!こ の荒唐無稽な作品世界を的確に表現していて素晴らしいです。他の 誰でもこれ以上のものは描けなかったのではないか、と思ったらク ロケン氏が魔夜峰央さんの大ファンでその絵をイメージしてこの…

倒錯のロンド 折原一

ああ。すごいですねえ。これでもかこれでもか、って。満腹です よ。 とても良く出来ていますが、「叙述の折原」ってこっちも構えて 読んでしまうので先が割れた部分も多数有り。やはりミステリ愛好 家を騙すには叙述と物理トリックを両方日頃書いて、「叙述…

無節操な死人 ー競作 幻想都市の四季 まほろ市の殺人 春ー 倉知淳

とあるマンションの七階。ベランダから自分の部屋を覗いていた 男を突き落としてしまったカノコ。あわてて下を見るが、そこには 何の痕跡もなかった...。時を同じくして近くの川ではバラバラ 死体が発見され...。 「過ぎ行く風はみどり色」ではさわや…

館という名の楽園で 歌野晶午

二週間以上暗黒館をさまよっていたので、薄くて軽めのものを、 と選びました。Feel Youngの祥伝社、こんなシリーズ文庫で出し てたんですね〜。 大学時代の探偵研究部の仲間からの招待状。探偵小説マニアの冬 木が建てたのは推理小説に出て来る様な”館”だっ…

暗黒館の殺人(下) 綾辻行人

終わりました!暗黒館。結局二週間近くかかってしまいました。 面白かったです。大仕掛けは先が見えてしまう部分もありました が、(「齟齬」をばらまきすぎ?)全く思ってもみなかった展開も あったので差し引きしたら十分プラスです。館シリーズに私が熱中…

曽我梅菊念力弦(そがきょうだいおもいのはりゆみ)

さて、今月の国立劇場の演目は通し狂言「曽我梅菊念力弦」(そが きょうだいおもいのはりゆみ)です。曽我物なのにチラシの菊五郎は 世話物系の大工の拵え。面白そうです。観る前から期待が高まります。 五郎と工藤の対面、勇ましい松禄の五郎や舞鶴らとの華…

国立劇場のお正月

なんと間抜けなことでしょう。12月は浅草歌舞伎のチケットが とれるかどうかで頭が一杯だったんです。歌舞伎座は坂田さん襲名。 これはテレビでやるだろうからそれを観ればいいや、とにかく浅草 浅草。こんな感じでした。 お正月休みもあけた1月5日夜。某歌…

暗黒館の殺人(上) 綾辻行人

やーーーっと上が終わりました。暗黒館。長大な物語なのでどう しても前半は登場人物(多い)や舞台の説明が多いためなかなか話 が展開せず、自分が脱落するんじゃないかと何度も思いました。状 況や人物像がつかめてきてすいすい進む様になったのは400ペ…

浅草歌舞伎 第二部 その2

第二部二つ目の演目は蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみは り)。な、なんと亀治郎六変化です。短い時間での六変化なのでそ うとうあちこちから出入りするんだろうな、と注意して観ていまし たが、後見さんが蜘蛛の糸を手際良く回収するのに気を取られた隙…

浅草歌舞伎 第二部 その一

私が馬鹿でした。甘かった!新年3日。浅草歌舞伎に行くから早 めに行ってついでに浅草寺で初詣...。なんて軽い気持ちでいた らとんでもない。ものすごい人出で仲見世の途中でお参り断念です。 三社祭位の人出をイメージしていたけど遥かに初詣の方が混む…

案ずるより燻すは易し

さて問題。これは何でしょう? 自家製のスモーカーです!ずーっと前から薫製やってみたい。 ベーコン作りたい。という野望がありました。手作り好きの私です が、さすがに薫製は敷居が高かった。煙出るから室内で出来ないし、 設備も用意しなきゃならないし…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます! 今年も宜しくおねがいします。 皆様にとっても私にとっても良い一年になるといいですね。 2006年も面白い本や歌舞伎とたくさん出会えますように! 2006.1.1 桔梗書房 しら菊 歌舞伎絵年賀状はこちら↓ http://blogs.yahoo.c…