2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

孤独のグルメ 原作 久住昌之 画 谷口ジロー

某大作に取り組み中のため読了物がなく読書感想文が書けない..。 ので、久々に漫画のお話でも。 グルメ漫画が好きです。「美味しんぼ」も「クッキングパパ」も 「翔太の寿司」も、「酒のほそ道」も、美味しそうな料理が描かれて いる漫画は何でも読みます。 …

カラマーゾフの兄弟にチャレンジ中です

新訳の勢いを借りれば読破出来るのではないかと、チャレンジ中 です。「カラマーゾフの兄弟」。 10代の頃「罪と罰」「白痴」を続けて読んでその勢いでカラ兄も 行ってしまえば良かったものを、一度間に読み易い現代小説を挟ん でしまったらもう重厚ロシア文…

韓国風のり巻き キムパプ

同僚でお弁当に時々巻き寿司を持って来る人がいて「一度私も 作ってみたいなー」と思っていたのと...。 もうすぐ節分なのであちこちで恵方巻き予約のポスターを見たの と...。 今個人的に魚肉ソーセージに凝っていてクックパッドで「魚肉 ソーセージ」で検索…

灰色のダイエットコカコーラ 佐藤友哉

長大な作品にとりかかろうとしていて、その前にちょっと薄めの 本でも消化しとくか、と手に取ったら二段組で思いがけず時間がか かってしまいました。 毎度のテーマですが、「世界の終わりの終わり」よりは物語とし 若干良く出来ているような。生と死の対比…

ジューシー卵焼きと月変わりのご飯が絶品『升本』のお弁当

歌舞伎座へ行くときは三越でお弁当を買って行きます。地雷也の 天むすや鰻、今半の牛玉弁当あたりが定番。天一の天丼も捨てがた い。薄味な気分の時は美濃吉の観劇弁当を。 でも、でも、でも〜!なんといっても一番のお気に入りは...。 升本の「すみだ川」で…

聖者は海に還る 山田宗樹

わかった!「嫌われ松子」を読んだ時に、なんかひっかかるんだ よなあ、と思った理由がわかりました...。 女が男を信じて待つ、というのがね..。私の周囲では別れた相手 に未練を持つのも辞めた職場に出戻るのも大抵男で、女は振り返ら ず前進する生き物、と…

フォートナムメイソンのガーリックフランス

銀座三越に入っているペルティエというパン屋さんが好きでした が先日行ったらフォートナムメイソンになってました。がっかり。 まだ食べてなくって今後試そうと思っていたパンもあったのに...。 あ、でもフォートナムメイソンも、紅茶だけじゃなくってパン…

暗闇の中で子供 舞城王太郎

うほ〜。思い出したよ。そうだ。奈津川兄弟だ、ルンババだ。 シリーズ初作の「煙か土か食い物」を読んだのがもう随分前で、 ノリノリでうねる文体と結構突拍子も無い話でツボにはまったこと しか覚えてなかったんですが、読みはじめたら記憶の奥底から甦っ …

映画 魍魎の匣

原作があまりにも好きすぎて、ミステリブログ開始から三年経と うとしているのに未だ感想を纏めきれず記事にしてない「魍魎の匣」 が映画になりました。期待と心配を胸に、いざ鑑賞。 関口君がエラそうで、京極堂が一段降りて来て、あの二人を同じ レベルに…

2008年 1月 歌舞伎座 夜の部 その二

いつも記事は短くまとめる様に注意してるのですが、今日は長い です。どーしても助六感想はタイトに語ることが出来ません。一番 好きな演目は何か、と聞かれたら成田屋の助六って答えると思いま す。とても思い入れの強い演目なのです。 ?H3>助六 幕が開くと…

2008年 1月 歌舞伎座 夜の部 その一

しら菊「錦之助が良かったねえ」 しら菊母「錦之助っていうか信二郎さんが良かったわよ!!」 母よ...。それ、同一人物ですから...。orz (信二郎さんが錦之助を襲名したのです。) というわけで歌舞伎座夜の部です~。 ?H3>鶴寿千歳 しょっぱなから感想を書…

絶品 トロトロ牛スジ肉のカレー

スジを煮ましたが..。毎回スジコンでねぎめし、ってのも能がな い。美味しいんですけどね。味噌かトマトソースか、どうしようか な。 と、いうわけで、カレーですよ。(©はぴいさん) 柔らかく煮た牛スジをカレー粉、ウスターソース、塩等で味付け し、玉ね…

ボトルネック 米澤穂信

おんもしろかった!!それほど期待してなかったのでビックリ! 暗い気分になったとか重いとかマイナスな感想を多く見ましたが、 さすがに私はもう高校生に感情移入して一緒に暗くなれる年齢でも ないし、自分が決して明るい中高生ではなかったので恋愛キャピ…

バスジャック 三崎亜記

「となり町戦争」よりずっと良い。となり〜も短編は無理でも中編 位に纏めれば良かったのかも..。と思ってしまった三崎亜記の短編集。 「二階扉をつけて下さい」にはぶっとびました。こういうのも書け る人だったのかー。この不条理ブラック系が超好み。表題…

話題のホットビールを試してみました

巷で黒ビールをあたためたホットビールなるものが流行だそうな。 焼酎お湯割り、熱燗、ホットワイン、と暖かいお酒大好きな私には 無視出来ない話題です。 キリン一番搾りスタウトをレンジであたためてみました。 シナモンパウダーを一振りすると、ふわーっ…

チョコレートコスモス 恩田陸

昨年末に読んだ「エンドゲーム」と「ネクロポリス」ですっかり 消耗してしまい、暫く恩田陸はいいや。と思う気持ちと他の恩田作 品で口直しをしたい、でもここでまたはずしたら立ち直れない...。 という気持ちがせめぎあっていたところ、新年早々ゆきあやさ…

手作りブックカバー

秋は読書がしたくなる。 冬は...。細かい手作業がしたくなるんです。 あったかいこたつに入ってテレビ見ながら手先を動かしているっ て幸せ。いつもの冬ならここで編み物、となるところですが、最近 作りたいものがあって洋裁サイトなど覗いていたせいで頭の…

悪人 吉田修一

うほほ〜、面白かったよ。ゆきあやさん!!早々に事件の犯人は 提示されるので、その犯人の悪人ぶりを描く物語かと思いきや...。 私にとっての神本、山口雅也の「奇偶」を思い出しました。奇偶 では偶然と必然の定義付けから考えさせられ、それまで持ってい…

タカイ×タカイ 森博嗣

最近の森本は「あれ、これで終わり?」と思うものが多かったけ れど、久々に程よいボリューム感。そのかわり...謎が薄めか?なん かもっと深読みするべきなのかなあ。妙にあっさり解けてしまった という印象の謎は今後の作品への伏線なのか。 だいぶ明かされ…

玄米に凝ってます

最近玄米に凝ってます。 今まで玄米って栄養があるのもわかるし、味も嫌いじゃないけど 口当たりがイマイチ...。と思っていましたが、炊飯ジャーがIHになっ たらふっくらもっちり炊けるんです!IH、良い仕事しますよ...。 写真のご飯は玄米に黒米を混ぜて炊…

映画 ペルセポリス

原作を読もう読もうと思いつつ先延ばしにしているうちに映画に なっちゃったよ!アワアワ。本当は原作を読んでから映画を観た かったのだけれどDVDじゃなく映画館で観ておきたかったので取り 急ぎ行って来ました。革命、戦争、激動のイランに生まれたマル ジ…

パワーオフ 井上夢人

とっても面白かったです。凄い話だ。これが10年以上前に書かれ た話というのに驚き。コンピュータの話はすぐ古くさくなるのが難 点だけれど、相当そのあたりに気を遣って先を見据えて書かれてい るのでびっくりするほど「古くささ」がありません。ネットじゃ…

ワーキング・ホリデー 坂木司

やられた〜! ヤマトと進親子に心を鷲掴みにされました。こんな状況をするっ と受け入れてホストから宅配便業に転身してしまうヤマト。そんな ヤマトを支える「なんて良い子なんだ」進。引きこもり探偵よりも 歯医者よりもクリーニング屋よりも、私は本書が…

確率2/2の死 島田荘司

ぷは〜!なにコレ!キタコレ! トリックもモチーフももちろん面白いのですが、本書の一番の読 みどころは「走らされる吉敷」でしょう。頭の良い、数々の名推理 で難事件を解決に導いてきた吉敷が、誘拐犯からの電話の指示で走 らされる。ひたすら走らされて…

冷たい校舎の時は止まる 辻村深月

長っげ〜〜〜〜〜。疲れた〜〜〜。 青春ものでもあり、ホラー風味もあり(ノベルス上巻のラストあ たりの描写の恐さ加減がとても巧い)、きちんとミステリでもあり。 漂流教室を彷佛とさせる舞台設定、雪や学園祭という道具立ても 効いてる。サイドストーリ…

2008年 1月 国立劇場 小町村芝居正月 その二

四幕目、ぐっと雰囲気が変わって世話物です。萬次郎さんと亀蔵 さんの大家夫婦に「これぞ菊五郎劇団の世話物だよね~!」と嬉しく なりました。時蔵さんも地味だけど魅せるなあ。派手な衣装や仕掛け でごまかせない分世話物って難しいのでしょうね。 四幕目…

となり町戦争 三崎亜記

惜しいんだよな〜...。 着想は面白いけれど、そのアイデアを消化しきれていない印象。 この作品を通して彼が表現したかったことは、読み手が知識や想 像で色々補えば見えて来るとは思うけれど、作者が読み手にそこま でを期待するべきではないと私は思う。も…

2008年 1月 国立劇場 小町村芝居正月 その一

ここのところ毎年お正月は国立劇場です。菊五郎劇団の復活狂言 が面白いのです。今年はファンへの嬉しい裏切りがテーマか?亀蔵 さんの麿顔とか弟亀寿の赤面など珍しい配役が印象的でした。 序幕、大掛かりな大道具に負けない菊五郎の存在感に期待が高ま り…

ふたつめの月 近藤史恵

おー、これは、あれですね!「賢者はベンチで思索する」の続編 だ!知らずに読みはじめたので嬉しいぞ〜。 一話目はちょっとありえない、そこまで普通しないだろう、とい う不自然さがありましたが二話目と三話目は面白かった。特に三話 目の「ふたつめの月…

激走 福岡国際マラソン 42.195キロの謎 鳥飼否宇

何冊も読んでる作家さんだと、大抵トリックや結末まではわから なくても、どういう攻め方で来るか、どっちの方角から攻めて来る のか、程度は予測がつくものです。でもね...。 ヒウヒウは予測不可能~~~!!!何が謎なのか、どこがミステ リなのか、どっか…