2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【ミステリ】しら菊アワード2009 長編部門

長編部門です。一作家一作品という縛りを儲けました。純粋に作品のレ ベルだけで公平に評価すると、極端な話「毎年皆川さんと多島さんと穂信 で十位まで独占」みたいなことになってしまいそうで。それも面白くない のであえて縛りを。 一位 黒百合 多島斗志…

【ミステリ】しら菊アワード2009 中短編部門

さて、今年も年間ベストの時期がやって参りました。 良かったと思うものを抜き出していったら軽く20を超えてしまいました。 ブログやら読書メーターやらで趣味の合う人が面白いと言っているものを 中心に読んでゆくため、そこそこ当たりのものばかり読んでい…

十二月は聖なる夜の予告殺人 霧舎巧

いやっほー!きたきた! これは面白い仕掛けでした。なるほどやられた!さすが霧舎!これは11、 12月をセットで入手して一気に読んだ方がいいですねー。 この薄さで色んな人が出てくるので一人一人の役割がぼやけたかも。あ れ、あの人はなんのために出て来…

ローストチキン

このあと忘年会も正月も控えているので、クリスマスは特別な事はせず サラっと過ごそうと思っていたのですが、そうはいきませんでした。クリ スマスならでは、普段スーパーでは売っていない様なデカい鶏モモ発見! しかも24日の夜買いものに言ったらディスカ…

【保存食】最強のご飯の友!!青唐辛子の麹漬け

昨年漬けた青唐辛子の麹漬け。 09/8/28唐辛子の漬け物4種仕込みました めちゃウマ! ?碵油の塩気と旨味に唐辛子の辛み、米麹の糖化力による甘味、甘しょっ ぱ辛い、最高のご飯の友! 種を取ってきざんだ青唐辛子と米麹を混ぜてひたひたになるまで?碵油を 注…

多島斗志之さん (12/26追記あり)

大大大好きな作家さん、多島斗志之さんの失踪のニュースに今日一日冷 静でいられませんでした。暇さえあれば「無事発見」のニュースを求めて ヤフーニュースをリロード...。 私、おなじ名前「しら菊」でツイッターやっていますが、フォローして いる作家さん…

フープロ活用でロールケーキ作り【フードプロセッサー】

絶賛大活躍中のフードプロセッサー。まだ使ったことのないアダプター があるんですよ。それは、ホイッパー!使ってみたい!ケーキ焼きたい! 万年ダイエッターなので贈答用ではなく自分のおやつ用にケーキやクッ キーを焼く事に罪悪感があります。中学時代に…

十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 霧舎巧

仲間うちではゆきあやさんと私しか読んでいない?寂しいシリーズ。霧 舎さんだし、どれもそこそこ面白いんですけどねえ。全部読めばひととお りミステリの基本がおさらいできる親切シリーズ、十一月は見立て殺人で す。 何が驚いたって自分の忘れっぷりにび…

樹霊 鳥飼否宇

久しぶりだなあ〜。写真屋猫田と観察者鳶山の自然シリーズ。(これ何 シリーズって呼ぶの?) シリーズ中一番好きかも。細かいところまですっきり出来て面白かった です。木の○○って××出来るんですねえ。ネタばれに留意すると何が何や らわからないなあ。笑 …

M.G.H. 楽園の鏡像 三雲岳斗

森博嗣へのラブレターかと思いました。 この人は森博嗣が大好きなんだなあ、というのがひしひし伝わって来る 作品。孤島に相当する宇宙ステーション、四季に相当する朱鷺任博士、犀 川と萌絵をミックスした様な主人公。作品タイトル、章タイトルに英語版 が…

2009年 歌舞伎総括

今年はあんまり歌舞伎を観なかったなあ。現歌舞伎座も残り少ないし、 一杯歌舞伎座通うぞ!と思っていたのに、いまひとつ観たい座組ではなく て、国立や演舞場の方へ足が向いてしまいました。そんな中から印象深い ものを挙げます。 一月、 国立の團十郎象引…

少女ノイズ 三雲岳斗

孤高の女子高生メイがクールで恰好良いですねえ。自分があまり人とつ るむタチではないので中学時代に読んでいたらメイに憧れただろうなあ。 高校生探偵の連作ミステリ、というのは最近珍しくない設定だけれど、 キャラ頼みのヌルいミステリになっていない点…

にゃんこ亭のレシピ 椹野道流

法医学シリーズで椹野さんに興味を持ったものの、図書館で他のものを 借りようとしたら、ない。予約して区内の別の図書館から持って来てもら わないと駄目かー、と諦めかけたその時ヤングアダルトコーナーで本書を 発掘。 表紙には美青年二人とケモノの耳を…

【保存食】牡蠣のオイル漬け 作り方

牡蠣のオイル漬けを量産しました。スーパーで特売牡蠣に出会い、心の 中で「捕ったどーーー!」と叫びながら3パックカゴに入れました。^^ 牡蠣を良く洗います。鍋に入れて空炒りします。しばらくすると水分が 出て来るので、炒る→煮るという状態になります…

造花の蜜 連城三紀彦

手が込んでる〜!重層的な事件の構成が楽しめました。 恥ずかしながら初読の連城さん。自分の中では何故か渡辺淳一とイメー ジがダブっていて、恋愛物を書くおじさん、という印象でした。本書もタ イトルと表紙を見ただけではメロドラマ系に見え、師匠の所で…

屈折光 鏑木蓮

バチスタに久坂部さんに鬼籍通覧と最近医療モノが続いたな〜、と思っ たら、本書も期せずして医療系でした。なんだかすごく自分が医学に詳し くなったように錯覚しています。私寝言で「シャウカステン」とか言って るんじゃないだろーか...。 薬丸さんの次の…

亡羊の嘆 鬼籍通覧 椹野道流

ひゃほ〜!当たりだった! 鬼籍通覧、というシリーズタイトルは図書館でよく見かけてはいて、鬼 という字を見て苦手な神話伝承物だと思い込んで避けていました。鬼じゃ なくて鬼籍じゃないか!法医学ミステリでした。作者は現役法医学者との こと。 とてもバ…

初恋ソムリエ 初野晴

若者がケータイ恋愛小説と間違えて買うのを狙ったのか?というタイト ルと装丁。いい大人がレジや図書館カウンターに持って行くのは若干恥ず かしい。いや、この作家さんは新進気鋭のミステリ作家で、と思わず誰も 聞いていない言い訳をしたくなります。 ぎ…

桔梗書房取り扱い説明書

いらっしゃいませ。 このブログはミステリの読書感想と歌舞伎の観劇記と料理記事がメイン コンテンツです。 ご案内 左側書庫からお入り下さい。ジャンル等で細かく分類はしておりませんが 検索しやすいタイトルを心掛けておりますので検索窓で記事をお探し下…

虎と月 柳広司

いやあ〜!またしても大当たり!柳さんブラボー!途中まで全く気付か ず読んでいましたが、MYSTERY YA!シリーズでした。これは十代にも大 人にも読んで欲しいなあ〜。 山月記を元にしているとのことで、慌てて青空文庫で原典をおさらいし てから読みました。…

手羽元と大根のどて煮

先日名古屋系居酒屋で食べたどて煮が美味しかったので八丁味噌を買っ てみました。どて煮は牛スジとか豚モツを使うのが本式っぽいのですが、 横着して手軽な手羽元を使いました。 手羽元と大根と蒟蒻のどて煮。 完成してから「ゆで卵入れれば良かった!」と…

赤の女王の名の下に 汀こるもの

ノリノリで続きを待つシリーズに昇格しました。今作はこるものさんの ブログでも公表されていた通り、湊本です!湊一色! ミステリとしてよりも、サイドストーリーの湊の過去の方が読みごたえ あり。今まで中途半端だった湊の人物像がくっきりしました。ああ…

しゃぼん玉 乃南アサ

ぬおおおお、良い本読んだー!ウルル...。 乃南アサにハズレなし!どの作品も自分の中で年間ベストに上がって来 たりはしないのだけれど、読めば必ず満足させてくれる人です。ここ数年 新人若手作家のものをかなり読んでいるのでたまに乃南さん等読むと「大 …

タイカレーペーストでお手軽フォー

タイカレーペーストはカレー以外の料理にもイケる!と最近気付きまし た。 中華街で買った米麺でフォーを作りました。 お好みの出汁(今回は韓国出汁「ダシダ」を使用。ウェイパーでも鶏ガ ラスープでも)を湯に溶いてタイカレーペーストをひとさじ溶かしま…

【保存食】牡蠣のオイル漬け

冬になると皆さんこの食べ物の話題で盛り上がっていて楽しそう。でも 実は私、苦手なんです。牡蠣。 もともとそれほど好きではなかったのに「これは新鮮だから!」と勧め られ、ちょっと無理して食べたら運悪く辛い事態に陥った経験がありまし て。旅先では…

秋期限定栗きんとん事件 米澤穂信

短編、という印象の強かった小市民シリーズ、初の上下巻という長さを どう生かすのかに大注目でありました。 ちょっと冗長かなあ、と思う部分がなくもないのですがこの長さがあっ たからこそ最後の一文が効いているとも思います。儚い〜でもラスト一行 にこ…

イングロリアス・バスターズ

ブラピって若い頃は全然どこが良いのかわからなかったけれど、本作で 若干目尻にしわの寄った彼に萌えてしまいました。魅力的だわ〜!この人。 (気付くのが20年近く遅い) タランティーノの新作。想像よりも重かったー。戦争映画なんだから当 たり前か。重…

消しゴムはんこ 似顔絵はんこ

最近余裕がなくてはんこを彫っていませんでした。 久々に再開しようと、まずは手ならしに自分用を...。 ⓒCopyright2009 Shiragiku Kikyosyobo 自画像プラス名前はんこ。オーダーはんこのパッケージや名刺の裏面に 捺そうと思います。 ブログランキング・にほ…

1年と5か月目 今月のぬか床さん

特に変化もなく安定していたので暫く書いていなかったぬか床日記。最 近はその時の気分で一日一回混ぜたり、二日に一回混ぜたり。適当ですが 全然問題なし。 5月に増床して、それまでの倍近い量の床にしましたが、その後ぐんと 管理がし易くなりました。量が…

2009年11月 国立劇場 その二

?H3>傾城反魂香 前の幕の外郎売では朗々と早口言葉の口上で魅せてくれた團十郎が、次 の演目では一転して吃りの又平。面白い趣向です。又平は勘三郎か吉右衛 門のイメージが強かったのですが、團十郎又平も良かったです。違和感あ りませんでした。東の團十…