2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ラッシュライフ 伊坂幸太郎

いくつもの物語が平行して進みます。章毎に目まぐるしく場面が 変わり、読んでいて「黒澤・・・は誰だっけ。画商?あ、泥棒か。」 「河原崎、はリストラ・・じゃなくて新興宗教だ。」みたいな事が 多々あり、自分の記憶力の低下に泣きたくなりました。もう、…

窒息するぞ!オイ!

愚息、いや、愚猫が変な格好で寝ていましたもので、つい。 ミステリにも歌舞伎にも何の関係もなくて恐縮です。

半落ち 横山秀夫

面白かったです。夏樹静子の「量刑」とか裁判所ものって割と興 味があるし、好きなんです。一章毎に語り手(視点)が変わって、 一つの事件をいろんな側面から描くという構成も良かった。クール に淡々と進んで、社会派ミステリ?と思っていたら最後に「感動…

真夜中の弥次さん喜多さん

遅ればせながら「真夜中の弥次さん喜多さん」を観て来ました。 他の映画を観た時に予告をやってて、予告だけでけっこう場内爆 笑してたので、予告でこれなら本編はどれだけ笑えるのかなと期 待して観に行きました。期待に違わず盛り沢山でしたが、ちょっ と…

θは遊んでくれたよ 森博嗣

これだけで一応の完結はしているのでしょうが、もうここまで来 ると、既存のシリーズを読んでない人は相手にしていないのかな? と思えてしまう。これ、森作品を初めて読んだ人には楽しめるんで しょうか?ちょっと不親切では?私は面白かったですが、それは…

世界の終わり、あるいは始まり 歌野晶午

最初の数ページから引き込まれます。物語に入ってゆくのに労を要 しませんでした。小学生の息子が犯罪に関与しているのではないか、 という事に気付いてしまった父親の苦悩と逡巡の物語です。終わり方 がすっきりしない、とか消化不良、という書評をいくつか…

長い家の殺人 歌野晶午

うーん・・・。中途半端に古くさい、ですかねえ。本書がデビュー 作で88年刊行との事なので、当時読んでいれば面白かったかも。「長 い家」の平面図を見ればトリックは察しがつきますし。京極、森以前 なら楽しめたのかなあ。ライブハウスの店長が徹にライブ…

国民クイズ 杉元伶一作/加藤伸吉画

十年以上前にモーニングに連載されていました。その後しばらく 単行本が入手出来ない時期が有りましたが、最近愛蔵版、というか 復刻版が出ました。今までに数え切れない程の漫画を読んで来て、 時代時代で好きな作品があり、色々思い入れもありますが、本書…

追憶のかけら 貫井徳郎

面白かったんですよ。読んでる間はけっこう熱中して、ハードカ バーなのに出かける際も持ち歩きました。主人公が入手した戦後自 殺したある作家の未発表手記の部分や、その手記の謎に主人公が立 ち向かうあたりは非常に面白く読んだのですが。 でも、いざ読…

鴉 麻耶雄嵩

最近綾辻行人監修の「YAKATA」というゲームをやっていました ら、「メルカトル」ってモンスターが出てくるんですよ。そのメル カトルにとても興味を持ちました。 密室にもいろいろあって、施錠された部屋だけではなく、海で閉 ざされた孤島だったり雪で閉ざ…

blogpetの牡丹です。

http://www.blogpet.net/usa.swf?username=74c9b01ec37c62b9f22650ff8d252fcc 牡丹です。宜しくお願いいたします。 クリックするとおはなしします。

火の粉 雫井脩介

怖いです。それもホラー的な怖さではないのですよ。主人公の裁 判官が過去に仕事で関係した人物が家の隣に引っ越してきます。 「お世話になったから」と主人公の家庭に様々な親切で介入してく る隣人。親の介護を手伝い、孫の相手をし。出かけるとなれば留守…

三社祭

浅草の三社祭に行って来ました。いやー・・・。ものすごい人の 数でした。あんなにお神輿っていっぱい次から次へと出て来るんで すね。担いでる人の中には茶髪でモヒカンの男の子とか真っ赤な髪 の女の子とかいて面白かったです。でも不思議と皆ハッピや地下…

記憶の果て 浦賀和宏

読み始めて、なんだか登場人物の名前に見覚えが・・・。と思っ たら前に読んだ「時の鳥籠」と物語がリンクしていました。しかし どちらの作品も単独でも充分たのしめます。自殺した父の書斎に残 された謎のコンピュータ、その中に宿るのはプログラムなのか意…

五月歌舞伎座昼の部 その2

「弥栄芝居賑」 さすが勘三郎。心にくい演出です。同じ場所で三ヶ月も続く襲名 興行。今月は前の二月(ふたつき)とは趣向を変えて芝居仕立ての 口上です。 中村屋襲名興行開演前の中村座。駆け付けた客達が名乗りを上げ、 祝辞を述べます。本舞台には中村屋…

五月歌舞伎座昼の部 その1

「車引」 華やかで好きな演目です。続く「賀の祝」もとても面白いのでた まには通しでやって欲しい。 勘太郎と七之助ががんばっていました。よくがんばった!本当は がんばっているところが見えちゃいけないのかもしれないけど、つ いついあの二人には点が甘…

グロテスク 桐野夏生

某有名事件を元にしたフィクションです。実際にはいなかった人 物が登場し、かなり物語として脚色されています。この事件は大変 話題になった事件で、事実に基づいたノンフィクションも出版され ています。併せてそちらも読むと、桐野夏生が物語化するにあた…

星降り山荘の殺人 倉知淳

舞台は雪で閉ざされた山荘。殺人現場に残された不可解なミステ リーサークル。UFO研究家にスターウオッチャー、作家などいかに も怪しげな登場人物。とサービス満点の本書。カバー折り返しにあ る「著者のことば」にはこの物語がフーダニット【犯人探し】で…

クビキリサイクル 西尾維新

ずっと気になってはいましたが、勇気が要りますよね。この表紙 は。いい大人が人前でよむのはちょっと、みたいな。まあそこはひ とつ、カバーでもかけて乗り切るということで。 この方は森博嗣が好きなんですね。やはり本書は「F」へのオマー ジュなのでしょ…

「毛抜」「籠釣瓶花街酔醒」

来週歌舞伎座昼の部を観に行くので歌舞伎観劇記を書こうと思っ たのですが、それならその前に先月観た四月夜の部の感想も、とい うことでちょっと前の話になりますが興味の有る方はおつきあい下 さい。 歌舞伎を見始めてはや六年。今まで團菊系中心に観てき…

真珠郎 横溝正史

奇怪な殺人美少年真珠郎の物語。夏の湖畔を舞台としたこの耽美 な物語は「ミステリ」ではなく漢字で「探偵小説」と書きたいです。 真珠郎は姿をみせたかと思うとまたすぐ陽炎のように消えて行っ てしまいます。その美貌や不可思議さに加えてこの登場の少なさ…

帰って来ました。

無事帰って参りました。旅行中も見に来て下さっていた方、 ありがとうございます。ホテルのロビーにP Cがあったので 一日一回はネットをのぞいていました。一台しかなかったの であまり長時間占領するわけにはいかず、コメントへのお返 事までは出来なくて申…

ご挨拶

9~12日まで旅行に出てしまいます。そのためおそらくブログ の更新やコメントのチェックが出来ません。せっかく始めたばか りで何人か定期的に見て下さっている方もいる様なのに非常に残 念ですが、移動中本が読めると思いますので帰ってきたら絶対更 新しま…

女王の百年密室 森博嗣

図書館の「一昔前の予約集中本」コーナーで某ベストセラーミステリ を借りてきて読みまして、「なんじゃこりゃあ!こんなに都合よく犯人 がこっちの思惑通りに動くかっ!」(これ以上書くと何の本だかばれそう なので自主規制)と腹を立てました。その気持ちを…

過ぎ行く風はみどり色 倉知淳

さわやかです。タイトルも表紙のイラストも、そして 読後感も。私は今年の二月から三月にかけて読んでしま いましたが五月の晴れた日にオープンカフェなんかで風 を感じながら読みたかった。 さわやか、とは言ってもそこはやはりミステリですか ら密室殺人は…

慟哭 貫井徳郎

ミステリ好きの方には是非読んでいただきたい一冊です。 良く練られていてトリックも伏線の張り方もお見事!完成度 が非常に高くとてもデビュー作とは思えません。 加えてこの作品のテーマとなっているのが「幼女誘拐事件」 であったり「新興宗教」であるの…

プーねこ 北道正幸(漫画)

みなさん!御存じですか?有名なのかな?プーねこ。 私はこの作品も描いてる方も知らず、本屋でジャケ買いしましたが 久々に大当たりでした。ジャケ買いとはいえ表紙と裏表紙に一本ずつ 四コマがのっているので本屋でビニールかぶっていても試し読みは 出来…

時の鳥籠 浦賀和宏

とても読みやすくかなりの厚さがあるのに一日かからないで読了。 ミステリなので人は死ぬし、多少血も出てくるけれどあまり血なま ぐさくはない。 残念なのは後半まで読み進めると結末が読めてしまうこと。 最後の数十ページは「結末はこうなるんだろうな。…

虚貌 雫井脩介

長い休みなので図書館でいろいろ本を借りてきた。そのうちの一冊。 「火の粉」に続いて私にとって二作めとなる雫井作品。 読みやすいし展開も早く飽きさせず一気に読ませる。面白かった。 しかしネタばれになるので詳しくは書けないが、いかんせん、読後感 …