麦酒の家の冒険 西澤保彦

 はーい。次なるボアンシリーズ(あくまでこの呼び名を主張)は
こちら。表紙に並ぶエビスビールのロング缶に期待が高まります。
(ロング缶っていうのが酒呑み心をくすぐりますね。ビール呑みの
辞書に350ml缶なるものは存在しないと思います。)

 このシリーズは、アームチェアディテクティブならぬ飲み会ディ
テクティブとでも申しましょうか。謎解きは酒呑みながら主人公達
がダラダラと自説を立ててはくずし立ててはくずししながら真相に
近づいて行く、というのがお決まりのパターンなのですが。

 それにしても、あまりにも、その飲み会シーンが長くて他の部分
での動きが少ない...。ていうかそもそも麦酒の家があった。はい、
それで?と思ってしまった。別にいいじゃん。麦酒の家。とたいし
て興味が持てなかった謎に延々語る彼ら。途中だるーくなって4日
位中断してしまいました。再開したらそれまでの論理の流れなんて
すっかり忘れてた...。本書の知的論理ゲームを楽しむには私の頭脳
は未熟だった様です...。ビールの描写はとても美味しそうでしたが。

 星2個。