魂 MICK ROCK meets 勘三郎 写真展

 デビッドボウイやイギーポップの写真でお馴染みの写真家ミック
ロックが勘三郎を撮る!それって相性良いに決まってるよ〜!

 助六を、白波を、車引を観るたびに歌舞伎ってグラムだなあ〜。
と思います。ミックは夏祭浪花鑑を観た際に「ROCK'N ROLL」と
叫んだとか。「歌舞伎=地味で眠たくなるような伝統芸能」なんて
思ってる日本人よりよっぽど歌舞伎の本質をとらえていると思いま
す。

 歌舞伎ってキメのポーズやシーンがいっぱいあって、いわゆる浮
世絵や演劇界のグラビア、ブロマイドなんかになるシーン。日本人
写真家はどうもその呪縛から逃れられないのではないかと思います。
ミックはそのキメとキメの間の部分をいっぱい撮ってる。紀信だっ
たらボツにするような中途半端な部分や意外なアングル(あ、その
角度は福助さん、ちょっとブサイク..みたいな)が盛り沢山で、歌
舞伎が過去の静止画像ではなく現在も変化しつつある生身の演劇と
して迫って来ます。

 場内には実際の舞台の音声(映像を流しているので)とロックが
鳴ってて、その混沌としたガチャガチャっとした「感じ」もまた歌
舞伎の一つの側面だと思いました。面白かった。勘三郎一家だけで
はなく市蔵、亀蔵橋之助らの良い写真もあるのでファンはCheck
it out!

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