2007年7月 歌舞伎座 NINAGAWA十二夜

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 おっおっおっ面白かった~~!!(鼻息荒い)

 寂聴さんや三谷幸喜など歌舞伎を新しいアプローチでやろうとす
る人は何人もいて、それらがのきなみ私にはさほど面白いと思えな
かったんです。歌舞伎の良さ0.5と現代演劇の良さを0.5足して1な
らまるまる全部歌舞伎で1の方がいいと思っていました。歌舞伎は
古典に限る、という思いがあったので十二夜も初演は観てないんで
す。

 今回その固定観念が覆されました。歌舞伎と現代演劇の面白さを
足して2以上になってる!これでこそコラボ!まず圧巻の舞台装置。
歌舞伎座の大きいステージと廻り舞台をフル稼働させて、こんなに
奥行きと広がりのある幻想的な空間が作れるなんて驚きました!美
しくて楽しめる最高のエンターテイメント。舞台と言うものが観客
からどう見えているのかを知り尽くした蜷川さんの演出。素晴らし
い。ビバNINAGAWA!!

 菊之助もがんばりました。美しく凛々しく、男と女を行ったり来
たり。猿之助ばりの早変わりも見事。立派に21世紀の菊五郎劇団を
引っ張って行ってくれるだろうと確信が持てました。

 歌舞伎と現代芝居の中間で巧く両者を繋いでいたのが翫雀。芸達
者です。喜劇になると関西勢は強い。「笑い」を取ることに躊躇が
なくて潔いですね。

 その二へ続く