2007年10月 名古屋御園座 吉例顔見世 昼の部 その二

権三と助十


 やっぱり最後は菊五郎の世話物よね~!とかなり楽しみにしてい
たのですが、今回の6演目のなかで一番残念な出来でした。

 普通菊五郎でしょ、という部分に團十郎を持って来て、(思わず
筋書も刷りまちがう違和感キャスト。無理も無い。)うまくはまれ
ば面白い試みだったのでしょうが。私が観たのは月初めだったので、
まだ台詞も入っておらずテンポが悪く、キレもなかったです。以前
観た時は面白かったのになあ。世話物に「キレ」は大事...。

 左團次の大家と團蔵の悪役は良かったです。團蔵に至ってはこの
役ぜったい團蔵しかやっちゃ駄目!と思えるはまりっぷり。

総評


 いや~、ほんと、もう、他の幕がどれも良かっただけに、この権
三と助十が残念です。でも総じてとっても楽しめて、東京からわざ
わざ来た甲斐が充分ありました。二日間こってり歌舞伎を満喫して
大満足です。