ナナフシの恋 黒田研二

 図書館派の私が珍しく新刊買いました。 だって私はくろけん応
援団の一員ですもの!(しかしさすがに感想アップの早さは団長
にかなわず。)

 前作「カンニング少女」に続いて本書も主役が十代。そのため
緻密なトリックや伏線、凄惨な連続殺人等はなく、どちらかとい
えば青春ラノベ風味のミステリ。

 舞台が動かず会話から人物像や真相が浮かび上がって来るとい
う設定。登場人物が高校生の彼等だけでは語彙もあまり豊富には
出来ないだろうし会話に奥行きも出せないため若干間が持たない
感があり。真相はなかなかにありえない「うへー」系でびっくり
しました。こわー。

 そろそろくろけんの読んだらヘトヘトになっちゃって頭がぐる
ぐるしちゃうような複雑で緻密にこれでもかって程作り込まれた
ミステリが読みたいんだけどなあ...。

 星3個。