2009年 歌舞伎総括

 今年はあんまり歌舞伎を観なかったなあ。現歌舞伎座も残り少ないし、
一杯歌舞伎座通うぞ!と思っていたのに、いまひとつ観たい座組ではなく
て、国立や演舞場の方へ足が向いてしまいました。そんな中から印象深い
ものを挙げます。

 一月、 国立の團十郎象引。浅草の亀治郎一條大蔵。
 二月、 三津五郎の蘭平。
 五月、 團十郎の毛剃。海老蔵の暫。加賀鳶。
 六月、 十二夜。
 十一月、演舞場の菊之助お嬢吉三。亀治郎と松禄の紅葉狩。
     国立の團十郎外郎売

 成田屋十八番に始まり成田屋十八番に終わった一年。やっぱり私は成田
屋が好きだ!團様最高!と再確認の年でした。ずっと観たかった毛剃が観
られたのは嬉しかった。

 観るたびに歌舞伎について、その演目について発見させてくれる亀治郎
もやはり非凡だ、と思いました。ただ一生懸命演じて役になり切るだけで
はなく、彼の中で咀嚼し消化されて観客に伝わりやすい形に変換されて出
て来た芝居は他の役者さんが演じたのでは気付けなかった役の深いところ
まで教えてくれる気がします。私が亀治郎を歌舞伎界きっての知性派、と
呼びたい所以。決してクイズで正解するから知性派と呼んでいるのではあ
りませんよ。笑

 あの人の名前が上がって来ないのが不思議な亀三郎。歌舞伎外活動の
赤と黒」が印象深かったです。小劇場で間近でコッテリ観られて幸せで
した♪歌舞伎では大きい役がなく、赤面な印象。彼にもっと大きな役を!
と願い疲れました。もー毎月赤面でもいいです...。(なげやり)

 今年のしら菊賞は、亀寿。大きな役がないので上に名前がありませんが
どの役も良い出来だった。この一年、伸びました。十一月の活躍は頼もし
かった。お願い!彼にもっと大きい役を!今重要な役を演ったらぐんと成
長するぞな!今だよ!今!

 新年は国立の菊五郎からスタート。久々歌舞伎座團十郎勧進帳!楽
しみ満載です!撒き手ぬぐい取りたいよ〜!そして、楽しみは海老蔵ジュ
ニアの誕生でしょうか。(気が早い)成田屋三代が並ぶ所が早く観たいん
だよう!


↓なんで演劇界紐で縛られてるの?と思ったら今月は付録付き。いつもよ
り400円高い。付録いらないから1200円にして、と思ったのは私だけではな
い筈だ...。