2010年12月 日生劇場 その二(達陀)

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 てっきり團蔵が踊るものと思っていたので開演前に筋書きの配役を見てショッ
クでした。上背のある團蔵が踊ると格好良いんだけどなあ。亀寿も今回は連行衆
じゃないのか。五月の朝顔仙平と言い今回の堂童子といい、今年は寿君は美味し
い役が回って来たね。

 何度観ても面白い演目。若手が大勢出て来て一糸乱れず踊るというのは和洋問
わずどんな分野の踊りでも気持ちのよいものです。真っ暗な場内に流れるトラン
ス系でクラクラする旋律、幻想的な女形さんの踊り、衣装も舞台も色合いは地味
なんだけど、なんかサイケデリックというか、不思議な高揚感があって本当に好
き。亀三郎がいつも良い位置で踊ってくれるのも嬉しい。年明けにTV放映すると
の情報を掴んだのでとても楽しみ。

 今年は日生で歌舞伎納めでした。2010年総括はあらためて。