2012年1月 新橋演舞場 夜の部 その一

若手が一杯観られるのでどちらも好きな演目ですが、昼に加賀鳶で夜にめ組って
なんだかカブってませんか、路線的に。演じていて混乱したりしないだろうか。
迷ったけど矢の根も連獅子も観たいので夜の部にしました。

矢の根

久々の三津五郎の矢の根。以前観た時、やっぱり十八番の五郎は團十郎にかなわ
ないなー、って思いました。三津五郎のニンじゃないとも。でも、今回の三津五
郎はとっても良くなってた!大きい!前回より大きさを感じる!今の年齢の團十
郎とだったら現在の三津五郎充分戦える。同じレベルでどっちも良いな~!と言
えると思う。

田之助は膝が相当お悪い様だし、こういう動かない役しかもう出来ないのかな、
と心配になりました。


連獅子

始まる前から気持ちが高ぶって目もうるみがち。開演前どころか演舞場に向かう
中通りかかった弁松の店内に貼ってあった連獅子のポスター見ただけでうるっ
ときた。父を亡くしてわずか一年の鷹之資が、振ります!鷹之資良かったよ!動
きに力強さと美しさと両方あって、この一年色んな意味で大きくなった。若き天
王寺屋さんの今後を、ひとつひとつの舞台を大切に見守ってゆきたいです。

親獅子の吉右衛門もとても良かった。舞台を見終わってみると鷹之資のことはあ
れもこれもと思い出すのに吉右衛門は不思議なくらい印象が薄い。ちゃんと大先
輩からお預かりした天王寺屋の新しい当主を立てて自分は一歩退いているのです。
私最近歌舞伎役者は退ける様になってナンボだと思います。

錦之助又五郎の僧も良かった。ここは胡蝶で子役が踊るよりこっちのパターン
の方が好きだな。

その二『め組の喧嘩』に続く

http://www.geocities.jp/kikyosyobo/twittersmall.jpg
←フォロー歓迎♪ツイッター




←クリック歓迎♪ブログ村

↓あら、ちょっと、これ素敵じゃないの...