2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ナイフが町に降ってくる 西澤保彦

そもそもの設定が荒唐無稽で、その「時間が止まる」という大前 提を受け入れられない人にはだめだでしょうね。そこをなんとか自 分の中で折り合いつけて受け入れられれば、なかなか楽しめるので はないでしょうか。私もどちらかといえば「世の中には不思議な…

六月歌舞伎座 昼の部 その2

恋飛脚大和往来 「封印切」「新口村」 演目と出演者を見た時に、てっきり仁左衛門が忠兵衛をやるのだ と思っていたら、染五郎でした。世代交代ですね。 上方系って、江戸歌舞伎の「粋」とはちょっと違う、軽妙さが面 白いのですが、その上方風味が最初染五郎…

六月歌舞伎座 昼の部 その1

信州川中島合戦 観た事ないなー。と思ったら東京での上演はかなり久しぶりなん ですね。秀太郎扮する「越路」は歌舞伎三婆のひとつなのだそうで す。本当はもてなしに感謝しているのに立場上計略をぶちこわさな ければならず、あいての怒りを買うためにお膳…

葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午

読了しました。葉桜。騙されましたよ。結構皆さんが騙される騙 される言っていたので見破ってやる気満々で挑んだのですが。騙さ れた後、ぱらぱらとめくってみたら、かなりあからさまなヒントが あって、さっさとその辺を読み飛ばしていた自分に呆れました。…

一ヶ月経過のご挨拶

五月の初旬に全くの初心者としてブログを始めました。 気づけば、はや一ヶ月。いつも見に来て下さっている皆様 のおかげです。どうもありがとうございます。 今後ともどうぞよろしく。 桔梗書房 店主 しら菊

姑獲鳥の夏 京極夏彦

冒頭の暗い詩(?)から、ページをめくると一転して夏の日射し。 とても印象的な書き出しです。時代設定も好みだし、古本屋の主人 という職業もまた、本好きのハートをわしづかみにします。だいた いこんな分厚い本に手を出す人はそもそも本好きなのだから、…

マンゴー

とても美味しそうなマンゴーが手に入りました。が、一個だけだ ったため、量増しのため杏仁豆腐を一緒に盛り付けてみました。私 は元来果物って「あれば食べるけどなければなくてもかまわない」 位の思い入れしかないのですが、このマンゴーは、旨かったです…

映画「ウィスキー」

静かで淡々としています。ものすごく久しぶりに会ったと思われ る兄弟も、偽装夫婦も、そして日々靴下工場で働く彼等が旅行に出 るのも、もちろんカジノに行くのも全てが非日常であるはずなのに、 工場で靴下の検品をするのと同じテンションの登場人物。でも…