嘘つきパズル 黒田研二

 これはすごい!!何がすごいって魔夜峰央さんの絵がすごい!こ
の荒唐無稽な作品世界を的確に表現していて素晴らしいです。他の
誰でもこれ以上のものは描けなかったのではないか、と思ったらク
ロケン氏が魔夜峰央さんの大ファンでその絵をイメージしてこの作
品を書かれたのだとか。納得。すぐに図書館でパタリロ!を借りて来
て読んだらこれまたとーっても面白い。アニメ化された頃は面白さ
がいまいちわからなかったのですが、大人になって読んだら面白い
わ!驚きました。うっかりパタリロ!揃えたくなりましたが、最新巻
何巻?うひゃ〜。78巻だ!そりゃ大変。無理無理。って冒頭から脱
線しましたが、パタリロ!の話ではなくて黒田研二の「嘘つきパズル」
です。

  船旅の途中に遭難してたどりついた先は人外魔境。絶海の孤島で
待っていたのは「嘘がつけなくなる」という恐ろしい呪いと連続殺
人。呪いは、そして連続殺人の謎は解けるのか!?
 変本格だのバカミスだのと結構な言われようの本書。うっかり強
烈なキャラクタと挿し絵に気をとられてぐいぐい読んでしまいまし
たが、全編にクロケンらしい細かい細かい伏線が張り巡らされてい
ます。真相全くわかんなかった!ごーっそり伏線見落としました。
ラストもきれいにまとまってるんですが、いや、だからその後どー
なったのよ!?その後!!

 星3.5個。(挿し絵は星5個。)