浅草歌舞伎 第一部 その1

 いよいよ東京も雪です。土曜日だし、普通だったらこんな日はお
出かけしないでコタツでミステリなんですが、今日は出かけない訳
には参りません。

イメージ 1

 浅草歌舞伎第一部です。

 年始のご挨拶。今回は中村亀鶴さんです。ごめんなさい。正直亀
鶴さん、って聞いて一瞬なーんだ。と思いました。でも!私が間
違っていました!亀鶴さん素敵だった!ご挨拶面白かった!あんな
ことまでしてくれるなんて!(これから観る人がいるかもしれない
ので詳細は自粛)

 一幕目は「鳴神」です。実ははじめて自分でチケットを買って観
に行った歌舞伎が鳴神でした。(その前に人から貰ったチケットで
行ったことはあった)その時は橋之助さんが鳴神上人獅童は白雲
坊だか黒雲坊だかでしたがその獅童鳴神上人だなんて、感慨深い
ものがあります。でも、残念なことに獅童がかなり大人しめでした。
柱巻きの見得なんて團十郎なんかがやるとあまりの気迫に息を飲む、
という感じなんですが、そういう、見せ場もするっと終わっちゃっ
た。引っ込みでようやく元気が出て来た感じでしたが、今回は完全
亀治郎に喰われてしまっていました。亀治郎は若手の中でも抜群
に巧くて大注目している役者さんなのですが、時として他の役者を
喰っちゃう。こういう時に上手にオーラを減らして調節できる様に
あと数年でなると思いますが、今日は鳴神上人の物語というよりは
雲の絶間姫ショーって感じでした。獅童の引っ込みはとても良かっ
たです。

イメージ 2