五月歌舞伎座昼の部 その1

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「車引」
 華やかで好きな演目です。続く「賀の祝」もとても面白いのでた
まには通しでやって欲しい。
 
 勘太郎七之助ががんばっていました。よくがんばった!本当は
がんばっているところが見えちゃいけないのかもしれないけど、つ
いついあの二人には点が甘くなってしまう。なにせ子供の頃の映像
が印象強いもので。「あー、二人ともおっきくなったねえ。」って。
お兄ちゃんはちょっとがんばりすぎて声が枯れ気味だったけど七之
助の美声は堪能。
 
 海老蔵はこの一年で本当に大きくなりましたね。ちゃんと三兄弟
の長兄役としてあとの二人を引っ張って行ってました。今月は團十
郎が出ないので成田屋代表としての貫禄すら感じました。


「芋堀長者」
 亀治郎がなんと可憐だったことか!思わず次の幕間にブロマイド
を買いに走ってしまった程です。亀治郎の他は三津五郎橋之助
安心して観ていられました。前の幕が若々しかったのでよけいそう
感じたのかもしれないけど三津五郎の熟達っぷりが印象的。三津五
郎も自身の襲名興行から数年経って、一回り大きくなり、余裕が出
てきた感じがします。この様なコミカルな踊りって、たぶん下手な
人がやっても面白くないですよね。踊りの名手の三津五郎だからこ
そ面白い。短くてカラっと笑えて、こういう一幕ってすごく大事。

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