花面祭 山田正紀

 感想を書こうとして筆の進まない本、っていうのがあります。本
書も何故か読了してから三週間くらい経ってしまいました。別につ
まらなかったわけではないのですけどねえ。

 華道の家元モノです。ドロドロした跡目争いか、はたまた花の知
識が謎解きに必要なのか、とあまり乗り気ではなく読み進めました
が、花の知識がなくても謎解きに支障はありませんし、そんなにド
ロドロもしていませんでした。

 人間消失のトリックはとても面白かった。なんか過去に似た様な
トリックを読んだ様な気がするけど思い出せないから、ま、いっか。
で、なんでこの本の感想が書けなかったんだろう?可もなく不可も
なく、って感じなんですよ。これが一番難しいんです。