2006-07-21 箱男 安部公房 読書日記 #読書 安部公房の「箱男」。名作です。安部公房の作品の中で一番好き です。十代の頃、綾辻行人も歌野晶午も知らなかった純真な時代に 読みました。当時はいわゆる「文学」を読んでいる気持ちでしたが、 今思えばあれは文学というよりは非常に優れたミステリです。(私 にとっては褒め言葉)当時の私はそのカラクリに全く思い至らず、 解説を読んでびっくりたまげて、すぐそのまま1ページ目に戻って 二度目を読み始めたのでした。 箱男のレビューを書くつもりじゃなかったんですけど。我が家の 箱男を見ていたらふと、思い出したもので。