しら菊の着物道 その二

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 久々に友人の結婚式で晴着を着ました。実はこれ、20年以上前、
小学生の頃お琴の発表会のために作った帯です。着物は17歳の頃
買った古着。未だにどちらもバリバリ現役。古くさくなりません。
さすがに小物類はだんだんと地味にしていますが着物と帯は全然当
時のままでおかしくない。これってかなり安上がりではないでしょ
うか?結婚式に出席するたびにワンピースや靴買ってませんか?コ
ストパフォーマンスを考えると、着物って実はかなり優秀なんです。

 もう一つ私が声を大にして言いたい着物の利点。それは「歳をと
るにつれて選択肢が広がる」と言うこと。

 洋服だと、「30過ぎたらミニスカートははけない」「これ、かわ
いいけど私にはちょっと派手?」みたいに選択の幅が歳とともに
減って行く気がします。でも着物は逆に増えていくんです。20代の
頃は地味で着られなかったおばあちゃんのお古が、いつの間にか小
物さえ華やかにすれば着られる!嬉しい!みたいに。

 はじめて袋帯で二重太鼓を締めました。20代の頃は晴着にはなん
でもかんでも「ふくら雀」(成人式の振り袖でおなじみのあの締め
方)にしないとバランスが取れなかったのですが、今回思い切って
大人の礼装の締め方、二重太鼓を締めてみたら、案外しっくりきて、
「私もまた一つ着物道の階段を登った?」ととても嬉しかったので
す。それでも30代は着物道ではまだまだヒヨッコなんですよ。本当
に「粋」に着るにはもっともっと歳を重ねないと。歳をとることが
楽しみになる「着物」。いいでしょう?皆さん、実家の簞笥に眠っ
ているおばあさまやおかあさまのお古、是非復活させましょう!リ
フォームして洋服に仕立て直してしまうなんて勿体ないです。