十二月 歌舞伎座 昼の部 その二

「芝浜革財布」
 うおおおおー。いいすなあ。いいすよお。
隈取系時代モノもいいけど世話物人情噺もなくっちゃね。菊五郎
酒呑みで、近所に團蔵亀蔵がいて。一年の終わりにほっこりと心
温まる良い噺。これだよ、これ。満足〜。

「勢獅子」
 昼の部で一番のお楽しみ!しょっぱなから大弱りです!上手側に
亀三郎が、下手川に松也が座っている!!!!私はどっちを観たら
いーーーの???オペラグラスを持った手が右、左、と忙しいぞ!
二人とも美しいよう。若くていなせな二人の連舞は目の保養。松緑
も良いですよおー。この人はコレですよ。鳶頭!似合う!きっぱり
した踊りが清々しい!ここまででもかなり満足だったのに、嬉しい
ことに雀右衛門登場!ほえーー。ため息です。なんというこのオー
ラ。目線に、指先の動きひとつに、いちいち感動。雀右衛門を迎え
る亀三郎の高貴な微笑みにもヤラレタ!

 今年最後の歌舞伎がこの演目で本当に幸せでした。