歌舞伎鑑賞教室 「毛抜」 国立劇場

イメージ 1 国立劇場が歌舞伎鑑賞教室という催しをやっていまして、今回はじめて行ってみました。普通歌舞伎座で歌舞伎を観るときは3~4つの演目で4~5時間の長丁場なのですが、鑑賞教室は30分位の解説プラス1演目で2~3時間とかなりコンパクトです。解りやすい演目を安く大勢の人に観てもらおうという親切企画。場内には高校生が多く、歌舞伎座の何分の一かの平均年齢でした。

 解説は亀三郎。ストーリーだけではなく、小道具や大道具、鳴り物の解説もあり、楽しめました。亀三郎は姿も声も良いですね~。

演目は歌舞伎十八番、「毛抜」です。これは市川團十郎の当たり役ですが、今回は中村信二郎。あまり時代物のイメージのない人です。がんばりすぎて声が枯れていたのが残念。「毛抜」は主役の正義の豪傑「粂寺弾正」がお家騒動のトラブルを解決する物語です。弾正は頭は切れるけれど色好みで美少年や腰元に言い寄っては振られる。でも悪びれてなくてなんだか憎めない。良いキャラクタです。毛抜は初心者にもおすすめなので機会があったら是非観て下さい。   
三津五郎のご子息巳之助君がすっかり青年になっていて驚きました。数年前に甲高い声で天狗の子供をやっていたのがとても印象的だったので。芝居の巧い子供だなー。と思ったものです。今回は姫君でしたがやっぱり色男を演って欲しい。今後が楽しみです。