眩暈 島田荘司

 「占星術殺人事件」に魅せられた少年の手記から始まる物語...。

 これまたぎょうさんもりこみましたなあ。盛り込み過ぎであんま
り生きてない設定やエピソードがありました。別の作品に温存して
おけば良かったのに、といらんおせっかいを感じてしまった。世界
が変容することの種明かしもわりと序盤であからさますぎ...。

 それでもやっぱり島田荘司島田荘司。あの自分が立っている世
界が根底からゆらいでゆく不安な情景の描写などは素晴らしい。こ
のちょいグロもファンにはたまらない...んだろうか?私はグロはあ
んまり好きではないのでその辺はさらっと流してしまいました。

 ああ、そういえば私占星術殺人事件もそれほど好きじゃなかった
んだよなあ...。

 星3.5個