書き下ろしのミステリ中編「溺れる人魚」と人魚がテーマの長めの
短編が二編、で、最後はファンサービスか?石岡君から御手洗への手
紙形式の短編が一つ。
「溺れる人魚」。この手のトリック久しぶりだなあ。色々難しく考
えすぎてしまいました。スパッっと明快なトリックでなかなか面白
かったです。
続く二編は他の作品のために色々調べていて生かされなかったエピ
ソードの再利用っぽい。ラストの一編は私が土地勘のある地域の描写
がいっぱいあるので楽しめました。
島田荘司を読み尽くした人がプラスアルファとして読むべき一冊。
これから
島田荘司に挑むという方は他の作品からどうぞ。
星2.5個。