あくむ 井上夢人
井上夢人の文章は平易で綺麗で読み易い。自分が読むリズムと選
ばれている言葉のリズムがピタリと合っていて会話も地の文も呼吸
するようにスルスル読めてしまう。こういう文章って書くのが難し
いだろうな、と思う。
ばれている言葉のリズムがピタリと合っていて会話も地の文も呼吸
するようにスルスル読めてしまう。こういう文章って書くのが難し
いだろうな、と思う。
読者を不安にさせる決してスッキリさせてはくれない絶妙な所で
落とす手法が美しく決まっています。蛇足なエピローグを書いてい
て、このもーちょっと手前でやめとけば良かったのに、と思う小説
が私は結構あるのですが、本書はどの作品もそのあたりがよく考え
られていてそういう不満が全くありませんでした。「面白い」より
「巧い」という印象が上回ってしまう短編集。それって果たして成
功なのかな...?
落とす手法が美しく決まっています。蛇足なエピローグを書いてい
て、このもーちょっと手前でやめとけば良かったのに、と思う小説
が私は結構あるのですが、本書はどの作品もそのあたりがよく考え
られていてそういう不満が全くありませんでした。「面白い」より
「巧い」という印象が上回ってしまう短編集。それって果たして成
功なのかな...?
星3個。