少し変わった子あります 森博嗣

 少し変わった小説あります。

 森氏のシリーズ外作品と言ってまず思い浮かぶ「どきどきフェノ
メノン」は不思議ちゃんが出て来る小説でしたが、本書は小説自体
が不思議ちゃん。宮沢賢治ますむらひろしのあたごおるシリーズ
を連想しました。

 殺人事件も起こらないし名探偵も出て来ないけれど、とってもミ
ステリィ(森表記に従ってみました)。途中でちょっと飽きて、こ
のまま落ちがなかったら嫌だな〜、と思ったけど大丈夫。ちゃんと
面白い仕掛けがありました。

 舞台は料理だけでなく一緒に食事をする相手も出してくれる料理
店。作中では主人公が男性のため出て来る相手は女の子だったので
ピンとこなかったけど、もし松潤みたいな美しい男子が出て来て綺
麗な所作で食事をしてくれたら...。うふふ。いーかもね。(ニヤリ)