図書館内乱 有川浩

 巷で話題の図書館シリーズ。またしてもいきなり二作目から読ん
じゃいました。シリーズ物の一作目って大抵貸し出し中なんですよ
ね〜。

 戦争とか内乱ってものの例えかと思っていましたが、本当に戦争
なんですね。メディア良化法に基づく検閲から本を守れ!と図書館
武装。ざっくりまとめるとこういうことなんですが。ていうかま
とめなくてもこの分厚い一冊、全編それです。細かい事件が色々起
こっても要は図書館とメ良委の対立...。

 これで三冊も四冊も引っ張るのはきつくないのか?私は既にお腹
いっぱいだぞう。と読み進め後半に至ってテーマの割に政治的、思
想的ではない切り口にようやく合点が。こ、これは、単なる職場恋
愛モノですか...?

 あー、なるほど。図書館とメ良委の対立の行く末はあんまり気に
ならないけど恋愛モノとして読めば郁と王子様のおそらくハッピー
エンドになるであろう結末も柴崎や他の登場人物達にロマンスは訪
れるのかも気になるところ。にしてもやっぱりこのネタでこの厚さ
で何冊も引っ張るのはきびしくないのかな?もっと薄くてサクっと
読めればかなりイイと思うんだけどな。

 星2.8個。