2008年 1月 国立劇場 小町村芝居正月 その二

 四幕目、ぐっと雰囲気が変わって世話物です。萬次郎さんと亀蔵
さんの大家夫婦に「これぞ菊五郎劇団の世話物だよね~!」と嬉しく
なりました。時蔵さんも地味だけど魅せるなあ。派手な衣装や仕掛け
でごまかせない分世話物って難しいのでしょうね。

 四幕目二場はいよいよ楽しみにしていた大立ち廻り。二日目だった
のでまだこなれていなくて残念だけど、雪の中白い衣装でくるくる廻
菊之助の妖艶な美しさにはため息が出ました。二年続けて若様の立
ち廻りだったけど、贅沢を言えば菊五郎の立ち廻りも観たい..。親子
で立ち廻り、とか...。

 大詰、ああ~~!こういう仕掛けだったのか~!暫~~!!うわっ
は!腹出し腹出し!亀兄弟と團蔵さんに目は釘付け。寿君も思いっき
りべりべりしとる!

 菊之助の女鯰もいいねえ~!いつの間に菊ちゃんはこんなに大人っ
ぽくなったのだろう。松緑も頑張ってる。本当にこの人はこういうわ
ざとらしいキャラに負けないキャラなのが良い。

 時代物あり世話物あり立ち廻りあり、暫あり、お正月らしい盛り沢
山、いえ、てんこ盛りの狂言でした!楽しかった~!お目当て亀兄弟
も沢山観られて今年は良い一年になりそうです!