カラマーゾフの兄弟ようやく読了

 三巻が終わってよーし一気にクライマックス!と思ったら四巻が厚い!
長い!予想を超えた時間がかかってしまいました。読み終わってみると判
決よりも逮捕の瞬間(とその直前)の方がカタルシスがあったなあ。三巻
が一番面白かった。うん。退屈な部分もあったけど総体的に面白かった。
読んで良かったです。そうそう、五巻のエピローグ別巻を読まなきゃね。
と思ったら、秒殺で終わっちゃった!エピローグ別巻、本文は60ページし
かありません...。あとはドスト生涯と訳者の考察...。な、なんて商売上手な
光文社。やられた。

 今回のこの新訳ブームなくしては私はこの作品を読もうと思わなかった
だろうし、よくぞここまで読み易く!と拍手をしたい。もちろん読み易さ
のために犠牲になってしまった部分もあるのだけれど。

 書かれることなく終わってしまった第二の物語が読みたかったです。こ
れだけではフョードル事件のカタはついても主役であるアリョーシャの内
面的にはカタがついてないものなあ。第一の物語では良い子ちゃんで終
わってしまったアリョーシャのこれから。書いてから死にたかったでしょ
うねえ。リーザやコーリャのその後も気になるし。旧訳でも読んでみたい
けど...無理だろうな...。