猟死の果て 西澤保彦

 な、なんかワンクッション置いてくれよう。いきなりかよ。タイトルが
こんななんで覚悟はしていたものの、しょっぱなから遺体発見現場です。
そしてこのわざとらしく不思議ちゃんな刑事は一体...。

 ホラーと思われがちなタイトルですが、ミッシングリンクもののミステ
リでした。女子高生連続殺人の被害者達に隠された共通項、考えられてい
て簡単には見破れない作りになっているし、伏線の張り方も的確。決して
つまらないわけではないのだけれどこの作品を好きだ、っていう人は少な
そう...。まあ、愉快な話ではないしなあ。それは仕方ないか。

 女子高生の事件の方は理解しましたが、光門の話(必要性含めて)がよ
くわかりませんでした。で?だから?って感じ。何か大切な部分を私が読
み飛ばしたのかもしれないけど、再読する程でもないのでこれはこれで終
了とします。

 星2.5個。