コンピュータの熱い罠 岡嶋二人

 最近難しい本を読むエネルギーがなくって、読み易そうなモノを求めて
立て続けに岡嶋二人を何冊か読みましたが...。

 登場人物が少ないから犯人が序盤で割れるんだよな〜〜〜。露骨に怪し
い人がいて、でもその人はダミーでしょ?そうすると、自動的に二番目に
怪しいこの人だよね、Q.E.D...。

 ミステリの読みどころは犯人宛てのみにあらず、だからいいんだけど。
同じページ数の中でもう一人か二人位登場人物を増やして犯人をその中に
まぎれさせることは充分可能だと思うのですが。いかがか。

 毎度のことながらコンピュータの描写がきちんとしてます。時代を先読
みしてるし。しかし音響カプラーとやらには驚いた。インターネット普及
前夜位の時代からコンピュータを知ってる世代だけれど、さすがにこれは
知らなかったよ。

 星3個。


↑この「電話器との結合例」に衝撃!まさかこんな原始的なつなぎかたを
するものだとは...。みんな見てみて!ホントびっくりよ...。