2008年10月 松本幸四郎特別公演 ゆうぽうとホール その一

 かれこれ3年位亀兄弟が四天王の高麗屋勧進帳が観たいと思いつつ観そ
びれていました。今回東大寺奉納歌舞伎で幸四郎が千回目のラマンチャ
もとい、弁慶、と聞いて「いいな〜、観たいけどチケット取れなさそうだ
し、東大寺も行きたいけど遠いよ」と思っていたら、東大寺をジャスト千
回にするための回数合わせか?中途半端な公演数の巡業がちょろっと組ま
れました。わーい、こっちでいーや。ゆうぽうと近くて便利だし。

?H3>引窓  これほんと、良く出来た演目。筋も面白いし窓や手水鉢を使った演出も
良く出来てる。観劇回数を重ねる程面白くなる一幕です。郭言葉が抜けな
い嫁、苦悩の母、熱い相撲取り、と登場人物も多彩で飽きさせません。 

 亀兄の濡髪。最近線の太い役が増えて来ました。良いですね〜。『貫禄
と若さの微妙なバランス。亀三郎の「今」を見逃すな!』(勝手にキャッ
チコピー)得意の流麗な台詞回しを封じての力士言葉にゾクゾクしたでご
わす。巡業だから舞台写真がなくて残念!

 染高麗は、亀兄弟や宗之助と並ぶとやっぱり華やいだ雰囲気があって素
敵。主役を演じる家に生まれた人なんだなあ。

 宗之助が亀寿と二人揃って「御存知か!」って言うところ、格好良かっ
た。宗之助は地味だけど芝居が丁寧で好きです。亀寿は最近色男ぶりが急
上昇。非常に楽しめる座組の巡業です。

 その二、勧進帳編に続く。