2008年 12月 国立劇場 通し狂言 遠山桜天保日記

 2008年の歌舞伎は菊五郎に始まり菊五郎で〆。亀三郎〆でもありますよ。
パッと楽しめるといいな~。(日常のウサを晴らしてくれるような華やかな
演目が好きなのです。)

?H3>遠山桜天保日記

 菊五郎演ずる遠山の金さんがやっかい事を裁くんでしょ~?と思っていま
したが、裁きは最初と最後で中盤は歌舞伎らしいだんまりあり、三人吉三
パロディあり、菊五郎劇団お得意の大立ち廻りあり。とっても楽しかったで
す~!

 冒頭喧嘩をしている人、片方は團蔵さんでもう片方は誰?って思ったら萬
次郎さん!女形のイメージが強いので一瞬誰だかわからなかった!あら~、
立役の扮装だと羽左衛門さんに似てらっしゃる~!

 手代萬太郎~!なんでそんな「金を持ってる」って周囲にアピールしなが
ら歩くんだ~!狙われるの当たり前だろ~!←これぞ歌舞伎っす...。^^;

 キリリと強盗を追う亀サブ兄さんに今年の萌え納め!堪能!満足!(きっ
と兄さんに関しては総括記事でたっぷり触れるのでここではさらりと語るに
留めます。)

 むしろを巻いて顔を隠して登場した松禄。そのむき出しの膝下だけで誰だ
かわかった。(笑)松禄は着物の裾を端折ったりからげたり、膝下を出して
る役が多いから足を見慣れてるんだな...。

 トシ君(亀寿)とマッティ(松也)は四幕目のみの登場で全然観足りず。
トシ君先月の巡業と似たお役でした。

 時蔵さんはやっぱり綺麗ね~。見た目だけではなく、歩いたり普通に座っ
てたり、ちょっとした所作が美しいなあ。こういうの観ていると、着物を着
た時にどこに重心を置いたら美しいのかがわかるのよ。やっぱりね、洋服と
同じ歩き方では美しくないのです。意外とこれをわかってない着物人が多い
気がする。

 立役の菊之助。立ち廻りは菊五郎だったし、女形の時のような豪華な美し
い衣装もなく、見せ場に乏しい役回りだったけれど、そのぶん安定した安心
して観られる巧さが印象的。

 菊五郎パパ。團菊で歌舞伎にハマった私にはやっぱり一番観ていて落ち着
く人。スター役者として、座頭として、この人あっての芝居。最後のご挨拶
が嬉しかった。ピシっと1年が締まりました!これで今年の歌舞伎も終了な
ので近々総括を書く予定です。


↓どなたか受けた方いらっしゃいます?ちょっと興味有り、の歌舞伎検定。