にゃんこ亭のレシピ 椹野道流

 法医学シリーズで椹野さんに興味を持ったものの、図書館で他のものを
借りようとしたら、ない。予約して区内の別の図書館から持って来てもら
わないと駄目かー、と諦めかけたその時ヤングアダルトコーナーで本書を
発掘。

 表紙には美青年二人とケモノの耳を持った少女。げー、ラノベだしなあ、
BLとファンタジー、二大苦手要素だ。と引き気味だったものの他にないん
だから仕方ないか、と思いきって読み始めました。

 お、おもしろいじゃないか...。

 鬼籍通覧でもバランスが良い、と思いましたが本書もしっかりしていま
す。食べ物はがっつり美味しそうで、子狐様はちょこまか愛らしく、男性
二名はきっちり恰好良い。おまけに村の坊さんまで恰好良い。設定と物語
はきちんとハートウオーミング。押さえるべきところを押さえたプロの仕
事。

 よく、モスやフレッシュネスと比べてマックを下位に格付けする人がい
ます。確かに前者と比べればマックは素材も味のレベルも落ちるし、添加
物も一杯!という主張はわかる。でも、私はマックは本気でジャンクに取
り組んだ一流のジャンクだと思うので、その点は評価したいと。そういう
意味で、本書はA級のラノベとして評価すべき点多し!と思いました。

 星3.7個。