2010年12月 国立劇場 仮名手本忠臣蔵 その二

?H3>七段目

 わあ!珍しい!いいとこ端折っていきなり七段目か、と思ったら講談師が飛ば
した幕の説明をしにスッポンから競り上がってきました。こういう趣向は良いで
すね。面白い!

 祇園一力茶屋の場大好きなんです。腰元お軽が女房お軽を経て遊女お軽となっ
た、その運命の行き着く先。兄との再会、鏡や団扇等の小道具の使い方も良くて
面白い。

 と、とても楽しみにしていた割に一番眠気との戦いとなった一幕でした。やっ
ぱりお軽に思い入れられなかったからか。

?H3>十一段目

 さあ!立ち廻りだ!目が覚めました。

 これも上演時間によって色々パターンがあるのかなあ。以前観た時より短く感
じました。

 何と言っても眼目は児太郎くん!ひええええ!大きくなってる!子供だ子供だ
と思ってたのに!毎度十代の御曹司観るたびに同じ事言ってますけど。笑。まだ
まだつたないけれど頑張って立ち廻ってました。このまま着々と精進して行って
ほしいです。自分より下の世代の役者を育てるということは自分がババアになっ
ても歌舞伎を楽しむためには大事な事なので、若手はもれなく温かい目で応援し
ます。^^

 ふー。決して重たいアプローチではなかったのに随分観劇後くたびれた忠臣蔵
でした。うーん、何だろう。どこかが冗長だったのか、主要なシーンでの盛り上
がりに欠けたせいか。淡々としていて、ドラマチックなうねりが薄かった様に思
います。いやー、違うかな。私がそもそも忠臣蔵にあまり興味がないと言います
か、良さをあまりわかっていないせいなのかも。