【映画】ブラック・スワン

 こっわーーー!

 ストーリーに対して何の予備知識もなくバレエが好きなので観に行ったら思いの
ほか怖くてビビリました。何度もびっくん!ってなった。終映後「あんたびビビり
すぎ!」とお連れさんから突っ込まれている若い女子がいたけど「や、怖いて!ビ
ビるて!」と彼女を擁護したくなりました。

 よくぞこれだけメンタル的に不安定な人を主役に抜擢したなあ~。先生チャレン
ジャー。普通だったらもう一段バレエ的に落ちても精神的に強い人がプリマになる
気がする。

 バレエシーンは思ったよりも少なめで物足りない。撮り方も踊りを見せるアング
ルではなくあくまで女優の顔を見せるカメラワーク。あくまでこの映画は心理サス
ペンスであってバレエ映画ではないということなのね。観るのは踊りではなく演技
なのだ。ナタリー・ポートマンのメンヘラ芝居にはあまりバリエーションがなく終
止同じ様な半泣き顔なのだけれど、それでも飽きさせずに最後まで魅せるところが
彼女の凄さか。

 私はチャイコフスキーバレエ音楽が大スキー(誰か笑って)なのですが、やっ
ぱり白鳥の湖は名曲だと思いました。クライマックスという言葉はこの曲のために
あるのではないかと思う程あのメロディーの持つ効果、高揚感は凄い。踊りよりも
演技よりも言葉よりも雄弁に物語る音楽だと思う。フルオーケストラで聴きたい。

 あのコワー!な先輩プリマはウィノナだったのか!老けちゃってて気付かなかっ
た!ニナとベスの関係がポートマンとウィノナの関係にも重なり、なんだか色々な
意味でショック!リアリティ・バイツは遠くなりにけり。

 ナタリー・ポートマンの鼻の穴の形はすごい。東洋人はびっくりする細長さ。彼
女がそれほど彫りの深い顔だというイメージはなかったけれど、それでもこの鼻の
高さなんだよなあ。

 星3.6個。


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