2011年8月 新橋演舞場 第一部

花魁草

震災による火事で江戸を焼け出された花魁と役者が出会う所から始まる物語。そ
うか。震災からの復興祈願の演目なのね。

獅童を観るのは久しぶりだなあー。実直な役者を好演。新作や現代劇をバリバリ
の歌舞伎役者が演るとくどいことがあるけれど、その店テレビや映画等外の世界
の芝居を知っている獅童はさらっとしていて上手かった。

対するリーク福助。最近ふてぶてしい印象が強いので今回のおばさんと呼ばれる
年増の役はとても合っていた。合っているだけに今後この人の赤姫を観た時に自
分がどう感じてしまうのかちらっと不安がよぎる。

勘太は勘三郎に似て来たなー。声なんか目つぶって聴いてたらわからないかもし
れない。海老蔵菊之助は父親という存在を超えて当たり前という気持ちで観て
いる様に感じるけれど、勘太は超えられない大きい存在として観ている気がする。
頑張っているだけにその頑張りが見えてしまうところも惜しい。もっと自分に自
信を持て!

櫓のお七 -伊達娘恋緋鹿子-

雪の火の見櫓を見てテンションの上がらない歌舞伎ファンはいないよねー。お七
もお嬢吉三も何度も観てるけれど飽きないんだ。

七之助美しい。妖しいクールな魅力に富んだ人なので恋に突き進む若い娘の熱さ
は難しいか。まだ人形振りの最中に時々素の七之助が戻って来てしまう瞬間があ
るけれど、回を重ねればだんだん抜けて行くと思う。今月は客席に降りて来ると
いう大サービスもあり、楽しめました。



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↓和装業界ではこれをお七帯と言うんだね。なるほど、踊り用か...