魔法使いの弟子たち 井上夢人

これはあの『オルファクトグラム』を書いた井上さんだからこそだなあ。

超能力が前提になると何でもアリになっちゃって結局面白くないことが多いので
超能力ものって好きではないのですが井上さんなら話は別。ただ透視する、って
言ってもね、普通の作家さんなら透視しましたこういう情景が見えました、とな
るところを井上さんはすごく丁寧。能力を獲得した人がどうやってそれをコント
ロールしてゆくのか、どうやって「視る」のか。超能力なんてもちろん事象とし
てはリアルじゃないけど、とてもリアリティがある書き方なんです。

読んでいてどう転んでも破滅的なラストしか想像出来なくて気が重かったのです
がそこにも工夫がこらされていて良かったなあ。

星3.8個。

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