絶海ジェイル 古野まほろ

今回感想を書いてみたらこの作品の感想というより古野まほろ好き好き言ってる
だけの文章になってしまいました。一体どんな作品なのかちっとも伝わらないの
でBookデータベースよりあらすじを引用します。

先の大戦中、赤化華族の疑いをかけられ、獄死したはずの祖父が生きている。そ
う聞かされた「イエ先輩」こと八重洲家康は絶海の孤島・古尊島を訪れる。しか
し、そこにあったものとは……! 隠された孤島。鉄壁の監獄。一望監視獄舎。
そして、「ここから脱獄してみろ」という悪意に満ちた挑戦状。空前絶後の脱出
劇が開演する!

一番好きなのは天帝シリーズなんだけど、陰陽師もイエ先輩も捨て難い。全ての
シリーズを含めてこその古野まほろワールドなんだよなあ。

イエ先輩のキャラが一作目よりくっきり立った二作目。馴染みの登場人物の物語
もはや感情移入に苦労は要らない。一ページ目からするーりと作品世界に没入。
だからシリーズ物って好きだ。読むのが楽やねん。

油断してゆるゆる読んでいたけれど途中であわわ、これ結構謎解きと伏線細かい
のか!?と気付いて、でもそこで読むペースを落としてっていうのはちょっと違
う気がした。あくまで本格だしきちんと伏線を拾い、じっくり推理しながら読む
べきなのかもしれないけれど、私はまほろワールドにどっぷり浸りたい。推理は
ほとんどせずにある程度のテンポでざくざくゆるく読み進めるのが好き。まほろ
文体の海にたゆたいたいのだ。

もうこの人も私の中で殿堂入りかもしらんなあ。森博嗣京極夏彦皆川博子
島田荘司と同じレベルで「好き」だ。

星3.8個。


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