たまさか人形堂物語 津原泰水

おおおー!これも当たりだった!津原さん面白い!

祖父から生前贈与された人形店を切り盛りするアラフォー女性の主人公。修理に持
ち込まれた不自然な壊され方をした人形の物語やチェコの劇団の不思議な人形劇、
文楽の人形の謎から物語はたまさか人形堂の職人の過去へ…。人形をテーマにした
連作短編。

出来過ぎとも思える都合の良い展開は他の作品だったら鼻白むかもしれない。でも
なんだかあまり文句を言う気にならないのはこの薄い一冊を読む間に自分がたまさ
か人形堂を愛しちゃってたからなんだろうなあ。

自分と歳の近い主人公。二人の職人や盲目のコレクター等登場人物は皆魅力的で、
たまさか人形堂という居場所のある主人公が羨ましくなる。さらっと読めるけれど
心に残る物語でした。


星3.9個。

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