ウィンター・ホリデー 坂木司

長いよ～、厚いよ～、読んでも読んでもまだ先があるよ～。

このシリーズに求めているのは重厚な読書タイムじゃなくて軽い読み物感なんだ
からこの分量なら二冊に分けて欲しい。と不満を感じつつ読んでいたのですが、
最終話でそんな不満も長い厚い疲労もふっとびました。終わりよければ全てよし
だね！

シリーズ初作を読んだ人には細かい説明も要らないでしょう。元ホスト、現ハチ
さん便ドライバーの大和のもとに突然現れた息子の進。大和と進の距離はどう縮
まって行くのか。進の母と大和は再び会えるのか。大筋はわかりきった展開です
が、ジャスミンや雪夜、コブちゃん達の個性豊かな傍役達が物語を彩り、そして
連作短編なので一話一話にドラマがあって楽しめます。

395ページのジャスミンの台詞が響きました。この「子供観」いいなあ。ジャス
ミン素敵だなあ。


星3.7個。（もうすこし短く纏まっていたら3.9つけてたかも）

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