2012年12月 新橋演舞場 夜の部

籠釣瓶花街酔醒

玉三郎福助と観て来て菊之助が三人目の八つ橋です。玉三郎のあの笑みはやは
り別格であり当代一だと思うけれど菊之助には玉三郎福助にはない若さ、瑞々
しさがありました。一瞬で一人の男の人生を狂わせるだけの魅力として菊ちゃん
のきらめきはとても説得力があったと思います。

菊五郎は意外な事に初役だそうで。猿之助(現猿翁)が富樫を何十年振りだかで
演じたという時も思ったけど本当にベテラン歌舞伎役者さんってこれ何十回も演
じていますよと言われれば信じてしまいそうな出来なのが凄い。

歌舞伎には勇ましかったり華やかだったり人情だったり演目によって色々な良さ
がありますが、そんな中でも「狂気」を描いたものにとても惹かれます。籠釣瓶
女形にも立役にも見せ場があって美しいし、人を殺めるにまで至る狂気の描き
方、見せ方が過剰じゃないところがこれまたゾクゾクして、歌舞伎の良さを存分
に織り込んだ本当に良い演目だと思います。

道成寺

今年最後の歌舞伎が三津五郎の踊りだなんて幸せだー。しかも所化の頭が亀兄弟
でしょう?最高!と思ったら亀兄弟の次に居るのは宗之助じゃないか~~!嬉し
い!宗ちゃんまで観れるなんて!宗ちゃんにはもっと大きな役をやらせたいなあ。
地味だけど良い役者さんだと思う。

本来なら三津五郎良かったー!わーい!で締めくくれる踊りでしたが、ちょっと
三津五郎の踊りを観るのは、勘三郎を思い出してしまって辛いわね。今は歌舞
伎の何を観ても勘三郎に想いを馳せてしまうのですけれど。

三津五郎勘三郎コンビでの舞踊、まだまだこれからも観られると思っていたの
で残念です。団子売もういちど踊って欲しかった。


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