映画 姑獲鳥の夏

 予想してたより原作に忠実でした。駆け足で一通りなぞった、と
いう感じ。京極堂が早口で、原作を読んでいない人には解りづらい
ところもあるでしょうね。

 久遠寺医院や榎木津ビルヂングは良い感じに出来ていましたし、
脇役が皆良かったです。一瞬しか出ないけど、マギーや鈴木佐羽が
昭和の場末感をたっぷり醸し出しています。恵のしわい顔も効いて
る。あのシーンの恵は恐かった。

 主役キャラ達はまあまあでした。そつがない。榎木津が地黒なの
も、私は許せました。(単に阿部ちゃんが好きで阿部ちゃんには点
が甘いだけか?)

 「映画ですから!2時間ですから!」と開き直って、もっと原作
から自由になって映画なりの解釈があっても良かったんじゃないか
と思いました。メインのトリックと登場人物だけいただいて、削る
ところは、登場人物なんかも思いきってがばっと削って。結局どん
なに忠実に再現しても原作のファンは文句言いますからね。その点
真っ向から原作にガチンコで取り組んでいるのはスゴイなあ。

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 映画館でこんなチラシを貰って来ました。姑獲鳥よりこっちの方
が気になるよ。チラシが3パターンあります。裏は全部同じだけど。
今秋公開。楽しみ♪