記憶の果て 浦賀和宏

 読み始めて、なんだか登場人物の名前に見覚えが・・・。と思っ
たら前に読んだ「時の鳥籠」と物語がリンクしていました。しかし
どちらの作品も単独でも充分たのしめます。自殺した父の書斎に残
された謎のコンピュータ、その中に宿るのはプログラムなのか意志
なのか?自分の出生の謎。父は本当に自殺したのか・・・。
 
 いわゆる人が殺されて犯人を当てるタイプのミステリではありま
せんが広義でとらえればこういう謎もミステリです。一応本書と
「鳥籠」の二冊で私は安藤君の謎が全て解けたかのような気がしま
したが、今ちょっと調べてみたら、他にも何冊も「安藤シリーズ」
が出てるんですね。今回解ったと思ったことも他の作品で覆された
りするのかな?他の作品を読むのが楽しみです。今後長く楽しめそ
うで嬉しいですね。でもいつどの順番で読めるかは地元の図書館の
貸し出し状況次第なんですけどね~。
 
 個人的には途中でちょこっと出てくる脳に関する蘊蓄が面白かっ
たです。ニューロンとかシナプスとか。

 星3個。

[http://blogs.yahoo.co.jp/kikyosyobo/2348495.html 時の鳥籠]
[http://blogs.yahoo.co.jp/kikyosyobo/6300921.html 彼女は存在しない]
[http://blogs.yahoo.co.jp/kikyosyobo/11245087.html 松浦純菜の静かな世界]