本来今日の記事は「歌舞伎座昼の部」...の筈だった

 ありえない事が起こりました。いや、既に起こってしまった事な
のでそれは「ありえる事」と言わなければなりません。

 五月三日。五連休の初日です。この日はずーっとずーっと楽しみ
にしていた歌舞伎座、團菊祭昼の部を観に行く予定でした。病気療
養していた團十郎お家芸の「外郎売」で舞台復帰です。見逃す訳
には参りません。

 連休初日なので寝坊したいところですが、普段と同じ時間に起き
て、着物を着て、オペラグラス持った?チケット持った?そうそう、
五月は歌舞伎座昼夜、演舞場夜、と色々チケットを取っているので
間違っちゃあいけません。歌舞伎会から送られて来る浅緑色の封筒
がいくつもあるので中を見て確認...。歌舞伎座、あ、これは夜だ。
と演舞場、演舞場、あら、おかしい。歌舞伎座のチケット袋他にな
いなあ。演舞場の袋を念のため開けてみると、ありました。三日昼
の部。あろうことか私は歌舞伎座のつもりで演舞場のチケットを
取っていたのです!!!

 一瞬目の前が真っ白になりました。「團十郎...。ぶぐばぐ...。」と
呟きながら数分間チケットを手に呆然と立ち尽くしました。(外郎
売ではぶぐばぐぶぐばぐ...っていう早口言葉の台詞があるのです。)
でも呆然としてはいられない。とにかくチケットあるんだから演舞
場へ行くぞ!

 予定外の観劇となった亀治郎染五郎の踊りは素晴らしかったし、
他の日の歌舞伎座昼の部の席を押さえられたので結果としては良
かったのですが、自分の粗忽さにショックを隠しきれません。

 言い訳をすると、疲れていて集中力のない時期に、仕事中に他の
人から見えない様にちっちゃく開いたウインドウでこそこそあせっ
て取ったチケットでした。そもそも電話でしかチケットが取れな
かった頃はオペレーターさんが必ず「○月×日昼の部、外郎売の回
でよろしいですか?」って演目を言って確認してくれてたのでこう
いうミスは起こらなかった。

 いや、でも一番悪いのは自分です。皆さんも気を付けて下さいね。
クリック一つでお買い物が出来ることはとっても便利だけど確認す
るのは自分だけ。自己責任のお買い物です。もっと高額のお買い物
だったり株の売買なんかでも起こりうる事なんです。決済ボタンを
押す前にもう一度確認しましょうね。