邪魅の雫 京極夏彦
うふふふふ。面白かった。
実際に事件を追うのは青木と益田。次々と起こる事件、ごちゃつ
いていてややこしい人間関係。エノさん出て来ねーなー、と中盤も
のすごく苛々しました。
いていてややこしい人間関係。エノさん出て来ねーなー、と中盤も
のすごく苛々しました。
苛々、したんですけれども最後の最後で「うおーー、やっぱり京
極夏彦だーーー!」と驚喜。ページが残り少なくなってきて、犯人
も明かされた、でもいまいちすっきりしないなあ、と思った瞬間あ
まりにも短く的確なそして意外にも、あの人のたったひとことで、
中盤の苛々がすべて吹き飛び、犯人に憑いていた憑き物も私に憑い
ていた憑き物も落ちたのです。その一言の巧さたるや、三島由紀夫
の豊饒の海四部作の四作目の最後のあの、聡子(でしたっけ?)の
ひとことに迫る勢い。あの一言も今思えば「落ちる」という形で作
用する言葉でした。
極夏彦だーーー!」と驚喜。ページが残り少なくなってきて、犯人
も明かされた、でもいまいちすっきりしないなあ、と思った瞬間あ
まりにも短く的確なそして意外にも、あの人のたったひとことで、
中盤の苛々がすべて吹き飛び、犯人に憑いていた憑き物も私に憑い
ていた憑き物も落ちたのです。その一言の巧さたるや、三島由紀夫
の豊饒の海四部作の四作目の最後のあの、聡子(でしたっけ?)の
ひとことに迫る勢い。あの一言も今思えば「落ちる」という形で作
用する言葉でした。
星4個。