「遊び」をテーマにした四つの物語。私は
山口雅也って挫折率
が高くてきちんと最後まで読んだのは「倚偶」位なんですが、本
書は読みやすくて面白くて一気に読めました。
断トツで怖くてモチーフも珍しく面白かったのが「蛇と梯子」。
舞台や素材が強烈なのでそれだけでストーリーが出来てしまいそ
うなのにきちんとミステリ仕立てになっているのがさすが。
「ぬいのファミリー」も「蛇と梯子」と比べてしまうので印象
が薄いけれど、他の作品と抱き合わせだったら十分表題作になる
くらいコワ面白かったです。
星3.8個。