乱鴉の島 有栖川有栖

 え、あれ?こ、これだけ...?

 島田荘司の大傑作読んだ直後だから物足りなく感じるのか、私が
期待しすぎたのか。面白いは面白いんですがつるっとあっけなく読
み終わってしまいました。

 設定や道具立てに嘘はあっていいと思うのです。多少の荒唐無
稽さや飛躍した部分あってこそのミステリだとも思っています。で
も、「人の気持ち」に無理があるのはどうでしょうか。こんな理由
でこんなことのためにそもそも人が集うだろうか、こんな理由で殺
人を犯すだろうか。まったく私には理解出来ない登場人物達の気持
ちに妙に最後は冷めてしまいました。な、なんだかちょっとイシ○
チっぽいよ...。

 うーん、残念。星2.5個。
(酷評した割に火村シリーズにこれ以下の点をつける度胸のない小
心者の私です。)