騙し絵の館 倉阪鬼一郎

 一度読んだだけではよくわからない部分が...。

 あれ?あの事件の真相は、これだけ?何か私が読み落としてるの
かなあ。読み易いのをいいことにサックサク軽快に読み進めちゃっ
たからなあ。どこかに伏線があったんだろうなあ。ちょっと後ろ髪
引かれつつも再読するほどの思い入れもないので、わからないまま
次の本へと進んじゃいます。

 いくつか謎があって、そのほとんどがうすうすこういうことなん
だろうな、って思う。あまり目新しい謎ではありませんでした。で、
唯一予想がつかなかった謎が残念なことにすっきりせず。

 館もののようでいて、メタミステリのようでいて。で、結局なん
だったんでしょう?倉阪鬼一郎作品を読むのがはじめてだったので
楽しみどころもいまいちわからないまま終わってしまいました。

 星2.5個。